2021/10/21
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<住宅診断知識として「部屋内の壁・天井のひび割れ」>についてお話をします。
今日は
中古住宅の購入を考えている方は必見ですよ!
もし
下記内容のひび割れが確認されたら
契約前に必ず「住宅診断」を実施して
不同沈下の傾斜傾向及び
不同沈下の原因を
追究する様にされた方が
泣き寝入りせずに済むと思いますよ!
という事で
部屋内の壁のひび割れから
床の傾斜または不同沈下が分かる
見方を中心にお話をします。
ただし
住宅の仕様として
プラスターボード下地の上に
ビニールクロス貼り仕上げの場合です。
お題目には
「部屋内の壁・天井のひび割れ」と記載していますが
天井だけにひび割れが入る事は有りますが
この場合は
構造上問題が無い
表面的なひび割れと判断していますので
今回は
壁のひび割れに重点を置いてお話をします。
最初に
下記3枚の写真を見て下さい。
それぞれの説明をしてみますね!
下記写真①は
掃出しサッシの左上の壁に
天井までひび割れが入っていて
上の方に行くに従って
ひび割れの幅が広くなっています。
下記写真②は
少し見にくいですが
上記写真の掃出しサッシの右上に
ひび割れが天井面からサッシ上部まで
下の方に行くに従って
ひび割れが広くなっています。
下記写真③は
掃出しサッシの左側上部に
すき間が開いています。
写真では分かりませんが
掃出しサッシの左側の一番下側には
すき間が開いていません。
つまり
サッシ下側から上側に行くに従って
すき間が開いています。
右側のすき間は逆に開いています。
上記掃出しサッシの両端の床の勾配は
左側の床天の高さを0とした場合
右側の床天の高さは
ー4.5㎜下がっていました。
傾斜的には2.5/1000の勾配で
判定基準以内でした。
今日の纏めとして
もう
お察しと思いますが
この不具合事象の原因は
地震の横揺れと隣地境界部分に低い法面です。
建物全体の傾斜傾向は
低い法面側に
最大傾斜計測値は12.5/1000の
不同沈下していました。
今回の
「住宅診断知識」として覚えておいて欲しいのは
壁のひび割れの入り方です。
上下のひび割れ幅の違いに注意して下さい!
今回紹介した様に
サッシ左右に上下幅が違う
ひび割れが入っていた場合で
1階のサッシで有った場合は
地震による不同沈下の可能性が
大変高い確率で有ると考えます。
契約される前に
住宅診断を実施して
傾斜傾向と不同沈下の原因追及を
インスペクターに依頼して見て下さいね!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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