2022/01/06
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<通気弁の設置は工務店のモラル?>についてお話をすます。
新築分譲住宅の購入を考えている方
または
注文住宅を検討している方へ
今日のお話は
意外と設置されていない
汚水・雑排水管の通気弁設置のお話をします。
そもそも
通気弁の機能は何?って事からお話します。
極々簡単に説明すると
排水管の中の水などがスムーズに排水する為に
設置する配管部品の一つです。
この通気弁が設置されていない場合は
例えば
2階のトイレの排水を流す事で
排水管内部が正圧や負圧になる為に
同じ排水管で繫がっている洗面ユニット等から
「ゴボゴボ」と言った変な音がしたり ☜(正圧の場合)
状況によっては
洗面ユニットの排水管の臭い防ぐ為の
トラップに溜めている水を引っぱってしまい ☜(負圧の場合)
排水管の臭気が
室内に上がって来る不具合が発生します。
だからと言って
必ずこの不具合が起きるとは限らないので
排水管設置の設置義務では有りません。
ゆえに
違反ではないのですが
工務店側の普遍的な基準(モラル)として
設置して欲しいと考えています。
下記写真は
一般的に住宅で通気弁を設置するとした場合の
設置個所の写真です。
それぞれの写真を説明してみます。
上記写真①は
床下のトイレ配管に
洗濯機パンの排水管が接続されている写真です。
この場合の「通気弁」設置の考え方は
主に
トイレ排水を流す時に
配管内が正圧になって
流れにくくならない様に設置したと考えられます。
上記写真②は
2階トイレの排水管が
トイレを流した時に正圧になって流れにくくならない為に
「通気弁」を天井裏に設置していると考えられます。
天井裏に設置する場合は
多くは排水管を外部に出さないで
部屋内のパイプスペースに配管する場合に採用されます。
上記写真③は
2階トイレの排水管が
トイレを流した時に正圧になって流れにくくならない為に
「通気弁」を外部に設置していると考えられます。
今日の纏めとして
「通気弁」の必要性はご理解されたと思います。
注文住宅を計画している方は
是非
工務店に設置依頼をしてみて下さい!
また
新築分譲住宅の購入を考えている方は
契約前に
「住宅診断」を依頼して確認して下さいね!
ただし
一般的なインスペクターは
「通気弁」の設置有無などの検査・調査は
実施しませんので要注意です!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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