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新耐震基準以降の基礎に鉄筋が入っているか?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<新耐震基準以降の基礎に鉄筋が入っているか?>についてお話をします。

今日のお話は

木造2階建ての

既存住宅(中古住宅)の購入を考えている方で

耐震基準が2000年以前の住宅を購入する場合は

基礎鉄筋の有無の検査をされた方が良いですよ!

と言うお話をします。

基礎の鉄筋について

簡単な時代背景を説明してみます。

最初に動き出したのは

当時の住宅金融公庫で

1980年(昭和55年)に基礎鉄筋を指定し始めました。

1981年(昭和56年)新耐震基準が出来てからは

設計者の曖昧な判断任せの鉄筋配筋で

何の規定・基準は有りませんでした。

耐震基準の2000年基準(平成12年)に初めて

建築基準法として

鉄筋コンクリート基礎が法令化されたのです。

建設省告示第1347号(平成12年5月23日)の

「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」

何か信じられない気持ちですね!

と言う事で

2000年基準以前の住宅には

基礎鉄筋が入っていない無筋又は無筋に近い住宅が

存在する事が有ります。

下記写真①の様な

基礎のひび割れ幅が広い場合は

無筋又は無筋に近い基礎のひび割れの入り方ですので

ある程度の鉄筋有無が判断できます。

しかし

どの程度の鉄筋が入っているかの確認は

鉄筋探査機を使用した検査をお勧めします!

 

【写真①】

 

下記写真②は

基礎の鉄筋を探査する機器です。

この鉄筋探査機では

鉄筋のかぶり厚さも分かりますので

新築住宅の基礎配筋調査にも重宝します。

 

【写真②】

 

下記写真③は

配筋ピッチを実際に調査した時の写真です。

 

【写真③】

 

上記写真③の様に

鉄筋の配筋されている事が分かれば

一先ずは安心です。

しかし

下記写真④の様な

1.0㎜以上のひび割れが数箇所確認され

基礎の構造が布基礎で無筋だった場合で

床の傾斜が

判定基準の6/1000前後の数値が有り

不同沈下と判断された場合は

購入を控えておいた方が良いと思われます。

 

【写真④】

 

何故ならば

例え耐震診断を実施して

耐震補強をしたとしても

基礎の補強をする為には

高額な費用がかかるからです。

例えば

大きな費用をかけて

耐震改修工事を実施したとして

この建物に

何年住み続ける予定なのか?

その間は

この建物が持ちこたえるのか?

という事も重要な判断基準ですので

無理を避けた方が良いですね!

どちらにしても

無筋又は無筋に近い基礎の建物は

完全なフルリノベを実施して

基礎補強からシッカリと施工しない限りは

購入は控えた方が無難と考えます。

と言う事で

今日のお話は、参考になったのでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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