2022/02/12
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<いくら知り合いの設計事務所の先生でも!>についてお話をします。
注文住宅を考えている方は
知り合いの設計事務所(工務店)とか
取引先に関わっている設計事務所(工務店)とか
色々と断りにくい場合が有るでしょうが
成り行きで決めるのは危険ですよ!
今日のお話は
木造住宅を殆ど設計した経験が無い
設計事務所の先生が
木造住宅を設計するとどうなるのか?
と言うお話をしてみます。
何故
木造住宅の設計経験が少ない?事が分かるのか?
注文住宅にしても分譲住宅にしても
共通して言えるのは
2階の載りと柱の直下率は完全に無視したプランです。
この様なプランは
住宅の営業マンがプランする事と同じレベルです。
ただ
設計事務所だけ有って
図面はやたらめったらに多いですね!(笑)
で
問題なのは
既存住宅(中古住宅)であっても
築浅の住宅を「住宅診断」でチェックする場合の項目は
ほぼ新築住宅と同じ項目もチェックします。
言える事は
小屋裏換気や屋根通気
そして
外壁通気構法等々が
今まで検査して来て
殆ど何も考えていない仕様(納まり)になっています。
まぁ
設計事務所の先生が設計しただけあって
デザイン的な事は
凄く勉強になる面も有りますけど!(笑)
都市計画区域外の建物の場合は
確認申請などの検査も無いし
22条区域などの防火規定も有りません。
唯一の住宅瑕疵保険の検査は有るのでしょうが
極論を言えば
瑕疵保険で保証する
雨水浸入や構造に関する事も関係無し?
つまり
無政府状態なのです。(笑)
で
都市計画区域外の事は置いといて
木造住宅の設計経験が少ない
設計事務所の住宅を「住宅診断」したら
もう大変どころでは無いのかな?(笑)
不具合事象だらけ!
例えば
住宅の瑕疵保険10年の期間が終わる前に
チェックして欲しいと言う相談を受けて
現地で調査を実施して行きつくところが
住宅瑕疵保険の保険免責項目の不具合事象に行き当たります。
多いのが
外壁通気構法ではない一般的な木造住宅で
特に屋根断熱施工だった場合
雨漏りなのか結露なのか?
事前に図面でチェックした時点で
雨漏りの原因は小屋裏の結露と考えて
現地で天井と屋根断熱材を剥がして
野地板の湿度を計測すると
やはり数値が異常に高かったりとか
または
部屋内がカビ臭いとかカビが生えるとかの場合は
24時間換気扇と給気口との設置場所の問題等々・・・・。
因みに
屋根断熱で屋根通気が無かった事が原因で
野地板が
結露の発生が原因で腐朽してボロボロになったとしても
結露が介在した不具合事象は
住宅瑕疵保険の保証免責項目なので
保険は降りませんので要注意ですよ!
この様な不具合事象は
設計事務所に限らず
地場の分譲住宅を建てる工務店も同じなのかな?
不具合事象が同じでも
「住宅診断」で建物全体の検査と
電話相談で実施する不具合事象の検査では
やはり
電話相談での不具合事象を検査する方が
原因を探求する集中度は増します!
今日の纏めとして
いくら知り合いの
設計事務所の先生で有っても
木造住宅の設計経験が少ない設計事務所に
設計を依頼する事は避けた方が良いですね!
住宅の耐久性に対する意識が低い工務店も然りです!
でも
地場の住宅に特化した工務店に依頼する場合は
住宅の耐久性に対する考え方をよく確認すれば
まだ少しは安心かな?
という事で
今日の内容は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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