2022/03/24
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<ユニットバス下の基礎断熱材点検口に要注意!>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を検討されている方は
是非
下記ブログ内容を読んで頂いて
後悔しない様に
契約前にチェックして見て下さいね!
今日のお話は
ユニットバス下の基礎断熱部分に
点検口のキソ断熱材が設置されていなかった場合
住宅内部にどの様な影響を及ぼすかのか・・・・?
今迄
このブログでも何回も
ユニットバス基礎断熱の点検口の件で
施工未済による断熱欠損の
不具合事象としてアップしたり
冬期に於いての
ヒートショックの原因の一つですよ!
という事をアップしたりしています。
で今回は
少し違う見方でお話をしてみます。
下記写真①は
ユニットバスと基礎断熱部分と
壁とのすき間が分かる写真です。
この写真をよく見て
空間(すき間)が有る事を記憶して下さい!
下記写真②は
今迄何回もアップしている
一般的な床断熱工法でのお話をすれば
ユニットバス下の基礎断熱材設置未済の写真です。
このユニットバス下を
基礎断熱工法で施工するのであれば
ユニットバス下の点検用に
断熱材で蓋を設置しなければなりません。
それでは何故
蓋をしなければならないかと言うと
床下に湿気が籠らない様に
建物外周の基礎通気キソパッキンから
外気が床下に入る様にしています。
つまり
床下は外気と同じ温度と考えられます。
冬の季節であれば冷たい外気が入って来ます。
であれば
ユニットバス下の
点検口用の断熱材の蓋が無ければ
上記写真①でも分かる様に
床下を含めたユニットバスを囲っている壁の空間(すき間)も
同じ様に外気の温度になっているという事になります。
これが
冬期に於いてのヒートショックの原因なのです。
上記写真③は
ユニットバス天井点検口から撮った写真です。
電気の線が穴から沢山出ていますが
その下側に木材が見えて
その下に空間(すき間)が見えます。
この空間(すき間)は
上記写真①の空間(すき間)と繋がっています。
つまり
外気の空気が
この空間(すき間)を通って天井裏にも
外気の冷たい空気が流れていると考えられます。
たかが
ユニットバス下の点検口用の
断熱材の蓋を施工していないだけで
この様に家の中に影響を及ぼしているのです!
皆さんは
ここまで影響が有るとは考えていないので
簡単に見逃す事が多いのです。
上記写真②の様に
点検口の断熱材の蓋をしなくてはならない箇所に
ユニットバスの給排水管が通っています。
この配管のまま
断熱材の蓋を隙間なく施工する事は
至難の業でしょうね!
配管をやり直さない限り
ユニットバス下のメンテナンスは出来ないでしょう!
出来ないと言うか
ユニットバスの床下配管のメンテナンスの為に
無理やり蓋をしている断熱材を
一旦外してメンテナンスを実施した後に
メンテナンスをされた方が
再度同じ様に
すき間無く断熱材の蓋を施工する事はしないでしょうね!
しないと言うよりも出来ないでしょうね!
となれば
床下の外気が・・・・になります。
もし
気に入った新築分譲住宅の現状が
点検口用の断熱材の蓋が無かった場合はどうされますか?
と言う前に
新築分譲住宅のインスペクションを依頼して
このユニットバス下の点検口の断熱材の蓋を
チェックするインスペクターがいれば良いのですが・・・・。
今日の纏めとして
ユニットバス下の点検口の断熱材蓋の設置未済は
必ず設置して貰う様に!
もし
メンテナンスが出来る様に考えた場合は
上記写真②の場合は
配管の遣り替えが必要になります。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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