2018/02/14
今回は、ホームインスペクション(住宅診断)で「屋根」を調査する時は樋と破風も一緒に調査をしますので、
屋根・樋・破風の何処の何を、どの様に、調査して行くのか?を、実例の写真で説明していきます。
屋根・樋・破風の調査する項目として
以下の項目意外にも有りますが、実情に即した項目です。
◆屋根の仕上げ材表面の状態の調査 (目視による)
◆樋の状態の調査 (目視による)
◆破風などの状態の調査 (目視による)
今回は、この3項目について説明します。
◆屋根の仕上げ材表面の状態の調査として
屋根材には色々な種類が有り、それぞれの特徴が有りますので、その特徴に沿って調査をして行きます。
①カラーベストの場合は、退色及び割れと、棟の板金などの劣化によるサビ具合を調査します。
この写真は、経年劣化による退色とカビが発生している事例です。
それと、雪止めの金物が錆び付いています。
②モニエル瓦(セメント瓦)もカラーベストと同様な調査をして行きます。
この写真は、経年劣化による退色と、苔が発生している事例です。
先端の方の瓦が、割れているのも確認できます。
③モニエル瓦の場合は、瓦の役物の固定クギが抜けかかっていないかも調査します。
この写真は、瓦を固定しているクギが抜けかかっている事例です。
地震、台風が原因でこの様にクギが抜けそうになるのではないかと思います。
この事象も、良く見られる事象です。
④和瓦の場合は、漆喰の剥がれなどを調査します。
この写真は、漆喰が外れている事例です。
この様に漆喰が剥がれているなどを調査します。
⑤和瓦の割れ及び、補修跡などを調査します。
この写真は、瓦の表面の割れている事例です。
この写真は、瓦の割れを補修で誤魔化している事例です。
◆樋の状態の調査として
①経年劣化による退色の事象が有るか無いかを調査します。
この写真は、タテ樋が退色している事例です。
②樋の支持金物のサビ及び取付方に問題は無いかなどを調査します。
この写真は、支持金物がサビている事例です。
その他に、支持金物が樋の変形に負けて抜けている場合とか、
壁側に支持金物の勾配がついている場合などの事象を調査して行きます。
③樋の繋ぎ目が外れている場合が有りますので、それの有無を調査します。
この写真は、軒樋接合部の外れ又は詰まりによって雨水による汚れの事例です。
この写真は、上記の軒樋接合部から雨水が落下している証拠の地面の事例です。
◆破風などの状態の調査として
①経年劣化による退色の事象の有無を調査します。
この写真は、木製破風経年劣化して退色を伴う劣化の事例です。
この写真は、木製化粧梁が経年劣化して退色を伴う劣化の事例です。
今回は、これで終わります。