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北面掃出しサッシは有りなのか?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<北面掃出しサッシは有りなのか?>についてお話をします。

今日のお話は

団地内の広めの敷地を二区画に分割して

新築分譲住宅を2棟建てるケースについての

お話をします。

以前のブログで

水廻りの配置を南側に配置して

北側に大きなサッシを設置するプランは

購入を控えた方が良いと書いていましたが

北面に前面道路が有る場合は

室内に「明るさ」が採れれば

それはそれで良いのではないかと

考え方を改めましたので

その理由を説明してみます!

最初にシミュレーションの設定として

敷地の北面と西面に道路が有り

北面道路幅は4mとした場合で

道路を挟んで

北側の建物までの隣棟が6m有るとします。

敷地の南北の奥行が7.5mで

東西に長い敷地の場合を想定した場合に

建売業者がよくするプランとして

水廻り・階段を南側に配置し

LDKを北側(道路側)に配置して

北側に掃出しサッシを設置するプランです。

この間取りでは

LDKに関しては

直接の日射は入りません。

がしかし

何故か売れ残ってはいないのです。

このプランの間取りを想定した

採光シミュレーション結果を見てビックリ!

直射日光はLDKには入りませんが

春秋分・夏至・冬至の12時の室内の「明るさ」が

下記資料①,②、③です。

因みに

図面のLDK7.32㎡の方がキッチンです。 ☜ 間違えていました!

 

【資料①】

上記資料①の春秋分でも

図面のLDK14.72㎡の方は

細かい手作業から普通の読書迄出来る「明るさ」です。

 

【資料②】

 

上記資料②の夏至では

春秋分よりも

眩しい赤色の部分が広くなって

春秋分の時と同じ様に

細かい手作業から普通の読書迄出来る「明るさ」です。

 

【資料③】

 

上記資料③の冬至では

細かい手作業から普通の読書迄出来る「明るさ」の面積が

狭くなって来ていますが

それなりに室内は明るいです。

生活様式によっては

例えば

日中は殆ど家にいない場合には

直射日光の必要性は余り無いと考える方には

北面の掃出しサッシのプランは問題無いですね!

 

上記の事から考えて見ると

この様な敷地条件の場合は

直射日光が入らないですが

それなりに北面に大きなサッシを設置する事を

何が何でも有り得ない間取りと考える事は少し控えて

日射遮蔽以外に

住宅に重要な耐震性能及び断熱性能

より良くする事を考えた方が現実的なのかなぁ!

今回のシミュレーションで考え直しました。

 

今日の纏めとして

敷地の北面に道路が有って

敷地の南北の距離が少ない場合は

室内に直射日光を入れる事よりは

あっさりと

室内に「明るさ」

より多く取り入れられる間取りの考え方に

考え方を切り替えた方が

その敷地に合ったプランが出来るのかな?

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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