2022/07/22
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<自分で出来るチェック方法として!>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅を自分で確認出来る
住宅チェックのお話をします。
以前のブログでは
フラット35融資対象住宅に関する
小屋裏換気口と特にユニットバス床下の
断熱材施工の有無などのチェック方法のお話をしました。
今回は
瑕疵保険の設計施工基準に関する内容で
このブログにも何度もアップして来た
「外壁通気構法」の確認方法です。
まぁ
新築分譲住宅に於いて
外壁通気構法を完璧に施工されている物件は
今迄1棟たりともお目にかかった事が有りません。(笑)
外壁通気構法を施工していなければ
住宅の「耐久性能」に関して不具合が発生します。
簡単に説明しますと
外壁通気の入り口は
基礎の上側の水切り金物の上部になります。
なので
入り口を忘れる事は滅多に無いと思います。
問題は出口です。
例えば
玄関ポーチの上部に2階の居室が有った場合は
玄関ポーチの天井と外壁との取合い部分には
通気金物が殆ど未設置です。
下記写真①の様に
通気金物が設置していればOKです。
この通気金物の形状は
メーカーによって色々取り揃えていますが
分譲地に建っている新築分譲住宅に
どれぐらいの割合で設置されていますかね?
恐らく50%以上は未設置でしょうね!(笑)
そのくらいしか認知されていません。
認知されていないと言うよりも
建築基準法違反ではないので
どの検査員も指摘をしませんから罪悪感は皆無ですね!
また
瑕疵保険の設計施工基準になっていますが
この出口の通気金物が設置していなければ
雨水による雨漏りに対して
瑕疵保険が降りないという事は有りません。
つまり
出口の通気金物が設置の有無は
瑕疵保険とは関わりが無いのです!
瑕疵保険の対象になるのは
下記資料①の様に
「構造耐力上主要な部分」及び
「雨水の浸入を防止する部分」だけなのです。
なので
出口の通気金物が設置されていない為に
外壁通気内に結露が発生したり、腐朽したりしても
その不具合が雨漏りによる不具合では無いので
瑕疵保険の対象外になります。
住宅にとって「耐久性能」に
大きく不具合をもたらすにも拘らず
だれも咎める事はしないのです。
インスペクターの中で
外壁通気構法の未設置を
指摘事項に上げるのはY&Y住宅検査だけでしょうね!
実際のところ
この外壁通気構法の未設置を
補修する売主または工務店は皆無です!
住宅にとって明らかに
「耐久性能」が劣って来るにも拘らず
その重要性が分からずに
購入される方が殆どです!(悲しいですね!)
この「外壁通気構法」以外の
小屋裏換気口設置不良でも断熱材欠損でも
その重要性を理解せずに購入されます。
ここで愚痴っても仕方ないので
本題に帰ります。
自分でチェックする方法は
上記写真①の様に
通気金物の有無を確認する事が簡単です。
分からなければ
売主に確認して回答をハッキリと貰いましょう!
「分からない」と言う回答は
面倒くさいから「分からない」と言う回答になります。
なので他の営業マン(仲介業者)に聞いて見ましょう!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これでお終い!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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