2022/08/05
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<不具合事象の写真から契約不適合事象に!>についてお話をします。
今日のお話は
断熱材が引き起こした
不具合事象のお話をします。
因みに
下記資料①、②は
今回の断熱材に関係が有るのでアップしました。
上記資料①は
断熱材をそれぞれの厚さ別に
色分けされた梱包が写っています。
上記写真②は
厚さ別に色分けされた梱包の中の断熱材の写真です。
梱包材は厚さ別に色分けされていますが
中身は色分けされていません。
なので
現場でキチンと厚さ別に管理しておかなければ
混ざってしまう事が無いとは言い切れませんね!
では本題に入ります。
新築分譲住宅の「住宅診断」で
断熱材の厚さ迄を検査する事はしません。
今回たまたま
小屋裏に入っての検査を実施していて
断熱材の入れ方が雑だったので不具合事象として
写真を撮っていたのです。
「住宅診断」の報告書を作成する為に
写真を整理していた時に
たまたま
断熱材を包んでいる袋に
「55」と印字されている数字を見つけ
新築分譲住宅の「住宅診断」だったので
メールで頂いていた矩計図を確認すると
天井断熱材の厚さは75㎜になっていました。
????
もし「55」の意味する事が断熱材の厚さで有れば
不適合事象になり
ただ単に不具合事象では無くなってしまいます。
念の為に
この「55」の印字された断熱材の写真を
メーカーにメールして確認して頂いたところ
55㎜の断熱材という事が判明しました。
この新築分譲住宅は3階建てで
各階の階間天井裏には
厚さ55㎜の断熱材を敷く仕様になっていましたので
最上階の3階天井にも55㎜の断熱材を
間違って入れたのか?
それとも
たまたまその部分だけ断熱材が
55㎜の断熱材が
混ざっているとは思わないで施工したのか?
まぁ
どちらにしても迷惑な話ですね!
この様な事が発覚してしまうと
「住宅診断」に於いて
断熱材の厚さ迄チェックをしないと・・・・。 ☜ わざわざチェックはしません!
チェックをしませんと言うよりも
全ての断熱材の厚さチェックは出来ません(不可能です)!
今日の纏めとして
新築分譲住宅の「住宅診断」に於いて
偶々の不具合事象の写真から
不適合事象が発覚してしまったお話でしたが
「住宅診断」は
まだまだ奥が深いですね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これでお終いにします!
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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