2022/08/22
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<外壁防水下地には形成部材を採用しませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
バルコニー笠木と壁の取合いのお話をします。
下記写真①は
新築分譲住宅の「住宅診断」の時に
見つけた不具合事象の写真です。
上記写真①が
何故この様に隙間が空いてしまったのか?
と言うハッキリとした原因は分かりません。
取合い部分にシーリングをした時点では
すき間は無かったのでしょうね!
もし
その下地の状況が
下記写真②の様な施工をしていたら
特に梅雨時の場合は
雨によって常時濡れている状態が続くので
雨水が防水透湿シートの内側に入って
雨漏り事象を起こしていたでしょうね!
因みに
上記写真②は「外部防水検査」時に見つけたのですが
防水透湿シートの役目が何なのか?
を全く知らない職人が施工したと考えられます。
下記写真③は
笠木と壁部分の取合いに
既製品の形成材を使用している写真です。
上記写真③の様に
防水透水シートの役割を理解して
それぞれの部材の施工順番を
間違わない様に施工して行けば
例え何かの不可抗力で
上記写真①の様にすき間が発生したとしても
直ちに
雨水が壁内に浸入して
構造材などを腐朽させる不具合事象は
この取合い部分からは
発生しなのではないでしょうか!
今日の纏めとして
上記の笠木部分などの
防水透湿シートとの取合い部分には
出来るだけ
既製品の形成部材を使用する事をお勧めします。
注文住宅を依頼される工務店には
形成部材を採用して貰う様に依頼する事も
後から後悔しない為には必要ですよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これでお終いにします。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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