2022/10/01
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<注文住宅を建てている工務店がこれだからね!>についてお話をします。
今日のお話は
中間検査の立会のお話をします。
注文住宅を依頼している工務店が
下記の様な不具合な施工を
していないとは言い切れませんよ!
先日
知り合いの設計事務所が設計した住宅の
中間検査に立ち会いました。
以前も同じ工務店が
施工した建物の中間検査に立ち会ったのですが
今回は
現場監督さんも立ち合いに来ていました。
役所の検査員が来る前に
建物全体を見せて頂いたのですが
やはり前回と同じ個所が気になりました。
一つは下記写真①です。
上記写真①を見れば
何を言いたいのかが分かると思います。
ユニットバス下部部分のユニットバス側から撮った写真です。
まだ
基礎断熱材の施工はしていませんが
この人通口部分に断熱材の蓋をしないといけないのですが
排水管や給水パイプ等何本も有ります。
この基礎断熱部分に
蓋をしないといけない部分はどの様に納めるのかと
現場監督に確認をすると
パイプ廻りは発泡ウレタンを吹き付けするとの事。
相当複雑な蓋形状になるでしょうね!(笑)
で
現場監督にメンテナンスの度に
発泡ウレタンを吹き直すのか?
お施主さんの事は何も考えないのか?
御社の設計担当にも何回か伝えているけど
何故
下記資料①の既製品を使用しないのか?
って段々腹が立って来ました。
もう一つは
妻側外壁の外壁通気構法の件で
通気金物は設置しないとの事。
ここの屋根は片流れ屋根です。
妻側外壁通気口金物を設置しないのであれば
妻側の外壁通気は一体どこに逃げるのでしょうか?
ここの設計担当者が言うには
水上の軒裏に逃げるから問題は無いと言うのです。
小屋裏換気の出口金物は棟換気です。
妻側外壁通気は水上側軒裏に入って
水上側の屋根タルキの間から小屋裏に通気が逃げて
そこから棟換気から外部に逃げると言う考えだそうです。
水上側の外壁通気も小屋裏に通気が逃げます。
単純に考えて
水下の軒の出が有る部分以外の2方向の妻側外壁通気が
水上の軒裏に逃げて
水上の外壁通気と一緒に小屋裏に入って行くという事になります。
出口が小さければ
外壁通気が小屋裏に入れないと普通考えないのでしょうか?
そもそも
棟換気口面積は2階部分の床面積の1/1600の面積しか有りませんし
外壁通気の通気迄を考慮してはいません。
だから現実問題として
妻側外壁通気金物を設置していない場合は
外壁にカビまたは藻類が発生してしまうのです。
ホント腹が立つ!
腹が立っても仕方が無いのですが
注文住宅を建てている工務店がこれだからね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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