2022/12/16
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<母屋継手近くには小屋束が必要ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
築年数が古い既存住宅のお話をします。
結論を先に言います。
「住宅ローン減税」の云々に関係無しに
必ず
小屋裏・床下に入っての
「住宅診断」を実施しましょう!と言うお話???
1982年(昭和57年)以降に建築された
既存住宅を購入する場合は
既存住宅瑕疵保険に加入しなくても
今は「住宅ローン減税」は受けられる様になりました。
つまり
既存住宅瑕疵保険に加入する為の
最小限のインスペクションを受けなくてもOKなのです!
この最小限のインスペクションと書きましたが
天井点検口から覗く範囲の検査も無しでOKという事です。
実際の問題として
例えば
下記写真①~③の不具合事象が有ったとしても
小屋裏に入っての検査をしないから
「住宅ローン減税」が受けられます。
下記写真①を見て下さい。
この赤丸は
母屋の継手部分です。
この母屋の継手部分の
写真で見ると右側にほぞ穴が見えます。
上記写真②が
母屋に開けた小屋束用のほぞ穴の写真です。
下記写真③が
梁に開けた小屋束用のほぞ穴の写真です。
上記写真②、③には
写真①の母屋の継手が近くに有りますので
小屋束が無ければならない箇所です。
施工忘れなのか?
この状態で
何十年も事故が無かった事が不思議ですね!
「小屋裏に入っての調査」を実施しなければ
この様な不具合は見過ごされてしまいますよ!
今日の纏めとして
この不具合事象の例は
実際に有った事例なのですが
築古の既存住宅を購入しようとするエンドユーザーは
何故か「住宅診断」の必要性を感じていませんね!
本当に
不具合事象には無頓着の様に感じます!
せめて
このブログを読んだ方だけでも
「住宅診断」を実施して
既存住宅の安全性を確かめてから
購入されませんか?
という事で
今日のお話は
安全性を確かめてから
既存住宅を購入しましょう!と言うお話でした。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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