2022/12/22
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<布基礎の既存住宅は床下基礎表層等に要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
既存住宅の
構造的な床下劣化事象についておの話をします。
「布基礎」の
既存住宅を検討されている人は
契約する前に
必ず「床下に入っての調査」を実施して下さいね!
特に
築年数が30年以上の場合は
下記写真資料①、②の様な
構造的な劣化不具合が有るかも知れません!
上記写真資料①、②の現象を
簡単に説明すると
床下の土壌が
硫酸塩を含む土壌であった場合は
コンクリート基礎の表層に
土壌に含まれていた硫酸塩の水分が
毛細現象によって
基礎コンクリートの表層に
吸い上げられる事を繰り返される事で
硫酸ナトリウムが表層で濃縮され
その結晶が
基礎コンクリート表面に析出するメカニズムです。
結晶の成分の違いにより
「白色粉末状」になったり
「針状結晶」になったりします。
コンクリートの表面を表層剥離や
束石にひび割れを発生させたりするのは
「針状結晶」の現象の方と考えますので
「針状結晶」が確認された場合は要注意ですよ!
今日の纏めとして
既存住宅の床下で
「針状結晶」が確認された場合は
基礎コンクリートの表層剥離や
床束のひび割れなどの
コンクリート強度に関する劣化を
詳しく調査する事が必要ですよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
住宅に関する諸々の相談や
「住宅診断」の相談はY&Y設計事務所へ!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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