2022/12/30
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<まさか新築分譲住宅でも傾斜の不具合が有る?>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅なのにぃ~・・・・?
についてお話をします。
普通に考えて
新築分譲住宅の場合の床・壁の傾斜は
下記傾斜チェック図面①の様に
ほぼ0/1000に近い計測結果が出ると考えます。
悪くても
3/1000以内が1、2箇所有るかな?って言う程度です。
しかし
下記傾斜チェック図面②の様に
2階のある壁の傾斜の通りが
4/1000以上有ったのです!
上記傾斜チェック図面②をよく見ると
3/1000の壁傾斜も固まって確認出来ます。
この傾斜の原因は?って考えた場合
上棟時の柱の建てりチェックを
実施するのを忘れたと考えるのが妥当かな?
で
壁の傾斜が4/1000と計測されたと所に
高さ2mのタンスを置いた場合
タンスの下部と壁とのすき間が
何と8㎜開いてしまう計算になります!
まぁ
子供部屋として
勉強机とかベットを置くのであれば
そんなに
生活には支障は無いのかな?
ただ
この住宅が注文住宅の場合は
明らかに
「契約不適合責任」が問える不具合と考えます。
今回の建物は
新築分譲住宅なので
その壁の傾斜を
納得して購入するか?
値引き交渉をするか?
又は購入を諦めるか?
の選択肢のどれかになるでしょうね!
今日の纏めとして
新築分譲住宅でも
「住宅診断」を実施しなければ
上記の様な不具合事象を見逃す事になります。
契約後に
上記の壁の傾斜が確認された場合
瑕疵が存する可能性が大きい判断基準の
6/1000未満なので
果たして
「契約不適合責任」を問えるかどうか・・・・?
って考えた場合
瑕疵の判断基準の
6/1000未満の傾斜なので難しいかな?
って言う前に
売主側と事を荒立てるのが面倒くさいから
伝えるだけは伝えて
後は「泣き寝入り」するのでしょうかね?
Y&Y設計事務所の考え方として
新築分譲住宅を契約する前には
必ず「住宅診断」を実施して
不具合事象の有無及び不具合事象の程度を
確認・納得してから契約をして欲しいと考えます!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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