2023/01/04
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<2000年以降の住宅でも断熱材は要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
築18年の既存住宅のお話をします。
この住宅の仕様のあらましはとして
外壁は
外壁通気構法ではないモルタル塗り仕上げで
屋根は洋瓦葺きの
比較的大きな工務店が建てた2階建て住宅です。
「住宅診断」を実施した結果として
床・壁の傾斜計測に関しては
これといった大きな不具合事象は
確認できませんでした。
がしかし
断熱材の施工に関しては
不具合事象が有りました。
それが
下記写真①、②です。
上記写真①は
キッチンの排水・給湯管廻りの断熱欠損になります。
上記写真②は
壁の断熱欠損の写真です。
この当時は
工務店の断熱材に関しての知識や
省エネに関する認識が
まだまだ浸透していないという時期だったと思います。
上記写真①の
床下の断熱欠損は
何とかリカバリーが出来たとして
問題は上記写真②です。
壁断熱材の不具合リカバリーを
実際に考えるとなると・・・・大変難しいのかな?
下記写真③は
外壁断熱材の不具合が原因と思われる
カビ又はコケが発生した写真です!
上記建物の
「住宅診断」の結果から言える事は
外壁通気構法ではない
外壁モルタル塗り仕上げの住宅の場合は
外壁断熱材の
施工品質が悪ければ
カビ又はコケが発生する原因になりますので要注意!
今日の纏めとして
まだまだ
2000年以降の建物であっても
断熱材の重要性とか
省エネに関する知識が
まだまだ普及していない過渡期なので
必ず「住宅診断」を実施して
断熱材の施工状況をよく把握し
断熱リカバリー方法や予算を確保しておきませんか?
と言う事で
今日のお話は
2000年以降の建物でも
まだまだ断熱施工に関する認識が
過渡期なので要注意ですよ!
というお話でしたが参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊