2023/02/09
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<外部防水下地検査は必須検査の一つとして!>についてお話をします。
今日のお話は
「新築各工程検査」の内の
「5.外部防水下地検査」のお話です!
前回のブログで
最低でも3つの検査は必要ですよ!と書いた内の一つ
「5.外部防水下地検査」の検査内容は
雨水が建物内に入って
不具合を発生させない為の検査になります。
つまり
不具合を発生する可能性が有る施工不良を
チェックして行きます。
もし
不具合事例写真などが有る場合は
その写真を説明をしながら検査内容を説明します。
では
①透湿防水シートの施工状況チェックとして
・重ね合わせ部分が
縦方向は90㎜以上
横方向は150㎜以上になっているか?
・横方向の重ね位置が
サッシの上部になっていないか?
・皺が寄っていないか?
・タッカー打ち等で破れていないか?など
②防水テープの施工状況チェックとして
特に外壁貫通部分は
・防水テープをすき間無く貼り順に貼っているか?
この部分は
防水テープの色が黒色なので
注意してチェックする事が必要です。
下記写真①が
不適合事例の一例です。
上記写真①の様に
防水テープを貼り順良く貼っても
肝心のすき間を塞いでいない事例写真です!
何の為に
防水テープを貼るのかの
意味が分かっていませんね!
③バルコニー防水層の施工チェックとして
・床排水勾配は原則として1/50以上か?
・掃出しサッシ下立上りが120㎜以上か?
・上記以外の立上りは250㎜以上になっているか?など
⑤バルコニー手すり壁部分の施工チェックとして
・笠木天端の透湿防水シートの張り順が合っているか?
・壁取合い同士の三面交点等の防水補強は?
・オーバーフロー管の設置の有無?など
下記写真②が
不具合事例の一つです。
上記写真②は
透湿防水シートの張り方を
分かっていない業者(職人)が張ったのかな?
ここの施工方法として
防水部材を使用しない場合は
下記資料①の張り方になりますよ!
今日の纏めとして
「新築各工程検査」の内の
「5.外部防水下地検査」を実施していなければ
上記の様な不具合事象が
分からないままに
外壁を仕上げられているかも?ですよ!
何年か後に
雨漏りと言う不具合事象が発覚した場合
最初の10年間は
瑕疵保険が適用されるかもしれませんが
それ以降に発覚し
もし工務店が廃業していた場合は
自費で雨漏りを補修する事になりますよ!
その可能性を
極力少なくさせる為には「新築各工程検査」の
「5.外部防水下地検査」
が必要だと思いませんか?
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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