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合成殺虫剤の床下防蟻処理は止めませんか?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<合成殺虫剤の床下防蟻処理は止めませんか?>についてお話をします。

今日のお話は

新築住宅の床下防蟻処理のお話で

3月18日の下記ブログと関連した内容になります。

 

床下防蟻処理剤は合成殺虫剤で良いのですか?

https://www.yandykensa.com/blog/17561

 

一般的な

住宅の殆どの床下防蟻処理剤

合成殺虫剤(農薬)が使用されています。

 

この合成殺虫剤(農薬)は

5年毎に再処理する事を前提としている

「合成ピレスロイド系」「ネオニコチノイド系」

合成殺虫剤が使用されています。

 

この事は

何を意味しているかと言うと

二つ大きな問題を抱えています。

 

一つは

胎児とか小さい子供達へ

悪影響が報告されているにも関わらず

 

シロアリ被害を食い止める為に

必要悪として使用が認められています。

 

もう一つは

5年毎に再処理をする事が

必要と記載していますが

 

ここには

大きな落とし穴が隠されています。

 

それは

建築基準法で新築木造住宅を建てる時には

 

地上から1m以内の

構造耐力上主要な部分(柱・筋交い・土台等)に対して

防蟻処理を講じる事が決められています。

 

新築の工事中であれば

まだ外壁仕上げや内壁仕上げ等が

施工されていない時に

防蟻処理をするので問題は有りません。

 

しかし

完成した5年後以降には

地上から1m以内の構造材に

防蟻処理が施工出来るのは

 

床下に入って

防蟻剤を噴霧出来る範囲だけになります。

 

つまり

構造耐力上主要な

部分(柱・筋交い・土台の外側等)には

防蟻処理が出来ないのです。

 

シロアリが

一旦床下に侵入してから

構造材を食べようとする場合は

 

防蟻処理剤の効果が有る時は

蟻害は防げますが

 

床下に入らずに

直接外部の土台を食べながら

壁の中に入って来る場合は

 

5年毎に

防蟻処理をしていても

何の効果も無いという事になります。

 

お施主様の中で

この事を知っている方が

果たして何人いるのでしょうか?

 

そんな状況(防蟻処理が完全ではない)で

5年毎20万円前後

床下防蟻再処理費用を支払うのですよ!

 

この事は

可笑しいと思われませんか?

 

工務店側も

5年毎の床下防蟻再処理

疑問を持っている現場監督は

果たしているのでしょうか?

 

 

今日の纏めとして

注文住宅を計画されている方は

 

5年毎に合成殺虫剤を

再処理する方法は選択しないで

 

工務店側に

ハッキリと

ホウ酸防蟻処理をお願いして下さいね!

 

最初の

防蟻費用は少し高くても

ホウ酸床下防蟻処理方法を採用しましょう!

 

出来れば

地面から1m迄の防蟻処理では無くて

 

空中から侵入してくる

「アメリカカンザイシロアリ」対策も考えて

 

家全体を

ホウ酸防蟻処理を実施しませんか?

 

既存住宅で

床下防蟻処理の時期が来たのであれば

 

その時点で

ホウ酸防蟻処理をお勧めします!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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