2023/04/19
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<インスペクション業者の元々の職種に注意!>についてお話をします。
今日のお話は
住宅診断を実施する
業者の立ち位置(職種)によって
診断内容が変わるというお話です。
4月11日に
NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会
中国・四国部会での「スタートアップセミナー」
を実施しました。
「スタートアップセミナー」とは
今から
住宅診断を始める人達に対して
どの様な
計測機器を使用して診断をするのか?とか
依頼者に対して
現地での接し方をどうすれば良いのか?など
をお話するセミナーです。
しかし
今回出席された
新しい会員さんの要望により
基本的な
「スタートアップセミナー」よりも
実際の住宅診断の
報告書の書き方や写真の撮り方と言った
実施研修に近い内容になりました。
今回の新しい会員さんは
なかなか精力的で既に何件か
実際に住宅診断を実施していて
その時の
悩み事などの質疑に対して
古参会員が
アドバイス的な回答のやり取りでした。
その中で
古参会員の会社の立ち位置によって
新しい会員さんへの回答が
違っていました。
例えば
質疑の内容が
診断時間帯が午前中か
又は午後からの半日の時間しかないので
事務所に帰って
住宅診断報告書を作成する時に
必要な写真を撮り忘れる場合が有るのですが
皆さんはどの様に対応しているのですか?
に対しての回答として
写真の撮り忘れを無くす為に
各室内毎に「全方位カメラ」で撮影する!
という回答が有りました。
この「全方位カメラ」の撮影は
診断時間の短縮にもなるので
良いと思われますが
使用できる箇所は
室内の壁・天井などの
クロスの不具合の有無を見るだけでしょうね!
実際に
写真の撮り忘れる箇所は
屋外や床下・屋根裏の場合が殆どです。
なので
質問者の回答にはなっていません。
私の考え方としては
「詳細な住宅診断」を実施するのであれば
診断時間が8時間ぐらいかかる事を
事前に
依頼者に伝える事が
重要だとお話をさせて頂きました。
まぁ
それでも最初の頃は誰でも
撮り忘れが有ると思いますので
やはり
住宅診断の実施経験を
数多く熟す事しかないのでしょうね!
住宅診断を
数多く熟していれば
自ずと写真を撮らなければならない
箇所が分かって来ます。
しかし
撮り忘れた箇所が
どうしても重要な箇所で有れば
私の場合は
依頼者にこの事を伝えて
その個所の写真を
撮りに行かさせて貰います。
会員の方の殆どの職業は
不動産関係の買取再販業者や
リフォーム業者なので
住宅診断の
実施時間が3時間前後が主流でした。
それでも
問題は起きていないから
不思議な感じがします。
今日の纏めとして
不動産関係の買取再販業者や
リフォーム業者の方の場合は
リフォーム工事が前提なので
詳細な床の傾斜測定などは必要ない様です。
私の場合は
「住宅診断報告書」を
その住宅を購入された方の
「家歴書」と捉えていますので
写真の撮り方や
計測の仕方が違うのでしょうね!
この事から
住宅診断を依頼する場合は
何の為に依頼するのか?
費用対効果も考えてから
インスペクション業者を決めましょう!
という事で
業者の立ち位置によって
診断内容が変わるというお話でした。
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊