2023/06/09
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<室内の雨漏りや湿気対策として!>についてお話をします。
今日のお話は
今年も梅雨の季節になりましたね!
というお話です。
梅雨に入ると
気になるのが「雨漏り」や「室内の湿気」ですね!
もし
雨漏りが発生した場合は
屋根屋さんを呼んでも
出来る事と言えば
雨が降っている間は
その場凌ぎの応急手当ぐらいですね!
キチンとした補修迄は
先ずは雨漏りの原因から調査して
それを補修する迄の間は
ストレスが満開になりますね!
「雨漏り」の
原因として考えられる事は
施工ミス・手抜きと経年劣化が考えられます。
その内
新築住宅や築浅住宅の場合は
施工ミス・手抜きによる雨漏りが
100%と言っても良いでしょうね!
ここで言える事は
外観(デザイン)重視の建物の場合は
外壁の出隅入隅が多く
屋根形状も複雑になりがちですネ!
この複雑な
外壁や屋根形状の納まりを
工務店側がシッカリと把握して
施工方法まで考えて
業者に指示すれば良いのですが
得てして
職人任せの場合が殆ど!
なので
雨漏りが発生しても
雨漏りの原因の特定が出来ずに
無駄に
時間が経過してしまい
施主側がストレス満開になってしまいます。
この様に
雨漏りでストレス満開にならない為には
複雑な外観の建物を
建てない・購入しない事です。
ここで追記したい事は
雨漏り調査をするにしても
もし
屋根勾配が1寸勾配や2寸勾配の場合は
屋根裏に入って雨漏りの原因を
調査する事は大変難しいので避けましょう!
もう一つの
「室内の湿気」に関しては
ただ単に
室内の換気扇を回せば良いと言う
単純なものでは有りません。
築浅住宅であれば
24時間換気計算を実施して
換気扇の位置や給気口の位置は
確認申請図面に記載しています。
ここで問題なのが
換気扇に対して
給気口の位置の規定が有りません。
極端な例えで言えば
換気扇の隣に給気口を設置していても
換気計算上クリアしていれば
確認申請が降りてしまいます。
室内の
換気の事を考えれば
換気の意味が無い事は分かりますよね!
下記資料①の様に
出来るだけ室内の空気が滞留しない様に
換気扇の位置に対して
対角線上に給気口が設置しているかを
確認して見て下さい。
この
24時間換気計画は
気密性能がC値1.0以下であれば
それなりに少しは
室内の空気が換気され
空気が入れ替わりますが
気密性能を
謳っていない住宅であれば
実質的に考えて
24時間換気の機能は
ゼロと言っても過言では有りません!
つまり
「室内の湿気」の改善もだけど
「室内のカビ」を発生させない為にも
24時間換気は気密性能まで考えていなければ
意味をなさないという事です。
多少の
気持ち的に改善する方法は
エアコンで除湿する事くらいかな?
一般的な
新築分譲住宅の場合は
室内の湿気対策に
特効薬的な方法は有りません。
注文住宅の場合は
気密性能をC値1.0以下にして
第一種機械換気で
計画的な換気計画をすれば
快適になると考えられます。
ただし
換気扇及びダクトの
掃除(メンテナンス)が欠かせませんので
メンテナンスがやり易い
機種選びも重要ですね!
たまに電話相談で
室内がカビ臭いとかカビの発生で
調査依頼が有りますが
外的な要因で
「雨漏り」や「壁体内結露」が無い場合は
換気扇と給気口の
位置的な事と気密性能の事になりますので
どうにも出来ない事が殆どです!
今日の纏めとして
注文住宅を計画している方は
気密性能をC値1.0以下にして
第一種機械換気で
計画的な換気計画を実施して下さいね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
入居後の不具合事象に関する電話相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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