2023/09/07
今回は、<既存住宅の床下不具合事例の第一弾として!>についてお話をします。
今日のお話は
既存住宅の床下不具合の中の
湿気に関わる不具合のお話です。
既存住宅と言っても
2000年以前の建物で
基本的に布基礎の場合でお話します。
既存住宅の場合は
床下の不具合はホント沢山有って
基礎のひび割れから始まって
土壌が硫酸塩交じりの床下の土で有った場合の
針状結晶を伴うコンクリート表面の強度劣化とか
床下の換気計画の不具合での湿気
さらに
床下の湿気が原因で起きる
カビの発生や構造材の腐朽
そしてシロアリによる蟻害が有ります。
さらに床下地盤の亀裂や陥没等々・・・・。
既存住宅の住宅診断で
床下に入っての調査時には
毎回毎回どんな不具合に出会うか
正直ホント緊張しますね!
今日のお話は
床下湿気に関する事なので
下記写真①は
床下地盤そのものが湿気ている写真と
床束の含水率の写真です。
上記写真①の
床下地盤の写真を見て分かる様に
残材の釘が沢山落ちていますが全てサビています。
床束の含水率は
20%を遥かに超えて31.5%です。
私見ですが
この不具合事象の原因として考えたのは
外部の地盤よりも床下の地盤が下がっている事が
湿気の原因と考えました。
下記写真②は
その床下換気口の外部の写真です。
上記写真②の
玉ねぎが吊るしている下側に
床下換気口が見えると思います。
ほぼ床下換気口の下端近くに
外部の地盤が見えます。
つまり
上記写真①の
床下から見えた床下換気口の位置と比べて見ると
約30cm近く
外部地盤よりも床下の地盤が低い事が分かります。
これでは
雨が降った時の雨水が
床下に浸透し易いのは明らかですね!
一度
床下に浸透してしまった湿気は
床下地盤が床下換気口よりも約30cm近く低いので
これも私見ですが
床下地盤が乾燥し難くなっていると推測できます。
皆さんは
どの様に考えますか?
今日の纏めとして
床下の湿気の原因の一つに
床下の地盤が
外部の地盤よりも低い事が原因と考えますので
既存住宅を購入される場合は
床下地盤の高さも要チェックですよ!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。