2023/11/08
今回は、<C値の目標値1.0㎠/㎡以下って意味が有る?>についてお話をします。
今日のお話は
引渡し前の気密測定のお話です。
先日
引渡し前の新築住宅の
気密測定に立ち会う事が出来ました。
その住宅は
高断熱・高気密住宅を
謳っているハウスメーカーです。
気密測定の結果は
そのハウスメーカーの目標値C値1.0㎠/㎡を
少し切ったC値0.9㎠/㎡でした。
私的には
大手ハウスメーカーだったので
C値0.5㎠/㎡位になる事を期待していたのですが・・・・・。(笑)
気密測定結果は
目標値を切ったので良かったと思いますが
その中で気になった事が有りました。
それは
気密測定結果が
C値0.9㎠/㎡で有ったにも関わらず
下記写真①~③の様に
気密測定中に風速を測定した事です。
下記写真①は
床下点検口のすき間を計測している写真です。
風速=0.66m/sでした。
下記写真②は
ガスコンセント部分を計測している写真です。
風速=0.83m/sでした。
下記写真③は
掃出しサッシを計測している写真です。
風速=0.31m/sでした。
これには正直ビックリでした。
更に2階間仕切壁に電気の線が出ていて
その線の廻りからは
風速=1.60m/sを超えていました。 ☜ 何故何故何故・・・・?
ISO(国際標準化機構)における
室内の「冬期の快適条件」について
下記資料①は
冬期の快適条件を示していますが
この中の一つに
平均気流速度は0.15m/s以下と書かれています。
今回計測した
上記写真①~③の風速は
冬期の快適条件の
平均気流速度は0.15m/s以下を
大幅に上回っています。
有る資料に
気流速度について下記の様に書かれています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間は自分の体温によって生じる
肌表面の上昇気流が断熱層になり
身体から放射を抑えています。
ところが
気流速度0.15m/sを超える気流が有ると
その断熱層が壊れて
それなりの室内温度が有っても
寒さを感じてしまいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この事を素直に採った場合
上記写真①~③の廻りにいれば
C値0.9㎠/㎡で有っても
冬期に寒さを感じるという事になるのかな?
今日の纏めとして
気密性能の一般的な目標値は
C値1.0㎠/㎡以下ですが
今回の風速結果から考えると
C値の目標値に意味が有るのかなぁ?
って思ってしまいました。
次回のブログには
上記写真①~③の箇所についてもお話の予定です。
という事で
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今回は、これで終わります。
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