2024/01/17
今回は、<準防火地域の3階建て木造住宅として!>についてお話をします。
今日のお話は
準防火地域の
3階建て新築分譲住宅の住宅診断を
実施する場合のチェック項目を
新たに追加するお話です。
以前のブログでは
車庫天井に設置する天井点検口に
準耐火45分認定品が使用していない等
契約不適合のお話でしたが
今回の場合も
契約不適合のお話をします。
準防火地域の
木造3階建ての場合は
準耐火構造の建物にしなくてはなりません。
その中で
車庫天井仕上げに焦点を当ててみます。
以前実施した
3階建て新築分譲住宅の住宅診断で
その建物が
確認申請図書に記載している仕上げ表通りに
施工をしていなかった事が
他の件を調べていて分かったのです。
そもそも
車庫の上に有る居室の床の構造を
準耐火構造にする為には
下階車庫の天井下地に
強化PB厚15㎜を使用しなければなりません。
が偶に
検査機関の建築主事によって
軒裏の仕上げ材として
防火サイディング(QF045RS-9122)仕上げで
OKと言う場合も有ります。
OKというか
グレーゾーンとして
そこ迄チェックしていない検査機関が有ります。
なので
住宅診断を実施する前に
設計図書の仕上げ表を
よく確認する事が必要です!
今回の建物の仕上表には
車庫天井仕上げとして
サイディング張り(45分準耐火QF045RS-9122)
と記載していました。
しかし
よくよく見て見ると
特記事項の所に小さな文字で
内装下地として1階車庫天井は強化PB㋐15
と記載していたのです。
これでは
工務店の現場監督も強化PB下地を
見逃すかもしれませんね!
実際に見逃していた?のが
下記写真①で
車庫天井下地に強化PBを
使用されていない写真です。
上記写真①は
元々は
外壁透湿防水シートを梁上まで
張り上げていない不具合で使用した写真ですが
車庫天井下地に
強化PBを使用していない
写真だった事も分かったのです。
何故ならば
強化PBが使用されていれば
下記写真②の様に
文字が何処にも印刷されているはずです。
他の写真を見ても
文字が見当たりませんでしたし
表面の色も白っぽいので
3×6のサイディング板か
ケイカル板の準不燃材と考えられます。
下記写真③は
他の建物の車庫天井下地の写真ですが
印刷された文字がハッキリ分かります!
この写真も
外壁透湿防水シートを梁上まで
張り上げていない不具合で使用した写真です。
しかし
この印刷文字の有無が
車庫天井下地に強化PBを
使用しているかが分かる証拠になります。
もし
建物を見学に行った時
車庫に天井点検口が設置していた場合
脚立を借りて
強化PBの有無をチェックして見ましょう!
今日の纏めとして
今後
準防火地域の
3階建て新築分譲住宅のチェック項目に
車庫天井下地材の項目を追加します!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離9.8km 12,798歩
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