2024/02/06
今回は、<外壁防火構造認定違反が罷り通っている?>についてお話をします。
今日のお話は
外壁通気構法の外壁通気出口金物が無い
不具合のお話です。
新築分譲住宅の殆どと言って良い程
外壁通気構法の
出口金物が無い施工が大変多いです。
外壁がサイディング工法で
防火認定番号で一般的に多い「PC030BE-9201」や
45分準耐火構造認定番号では「QF045BE-9226」で
外壁通気構法を施工している場合
この出口金物が無い建物は
外壁認定違反と考えたいのですが
同じ認定書の中に
通気構法ではない
納まり図も有りますので
法的に争った場合は
外壁認定違反とまではならないのかな?
であれば
建築確認申請図書に
「外壁通気構法」という文言が入っていれば
契約不適合責任を問う事が出来ますね!
つまり
契約違反になります。
契約違反とは別に
住宅の耐久性能を考えた場合は
外壁通気構法には
外壁通気用の出口金物は必須です!
下記写真①は
玄関ポーチ部分の
外壁通気出口金物が無い写真です。
上記写真①の様に
外壁通気出口金物が無い事を
現場監督に確認すると
天井裏に外壁通気が逃げるから
外壁通気出口金物は
設置していませんという返答です。
この様な考え方をする
現場監督が何故か多いですね!
この
天井裏に通気が逃げるという考え方は
軒裏換気口から天井裏に通気が逃げて
棟換気口から外気に逃げる考え方を
つまり
小屋裏換気の考え方と同じだと
完全に誤解しているのです。
下記写真②は
玄関ポーチの
まだ天井材を施工していない
天井下地組をした状態の写真です。
上記写真②の
天井裏に通気が逃げたとしましょう。
では
天井裏に入った通気は
この天井裏からは
外気に逃げる事は出来ますか?
外気に逃げる為の出口が有りません!
現場監督は
結局のところ
現場の納まりを知らないのです。
実際の納まりを理解していなのです。
下記写真③は
外壁と天井の取合い部分に
外壁通気用の出口金物を
設置している写真です。
今回は
玄関ポーチの
天井と外壁部分との取合いを例に取り上げましたが
これと同じ事が言える箇所として
バルコニー下側の天井と外壁取合い部分や
1階車庫天井と外壁取合い部分にも
外壁通気出口金物の設置が必要です!
今日の纏めとして
外壁通気構法で外壁を施工している場合は
外壁通気出口金物の設置は必須ですよ!
ただし
何事にも特例が有ります。
この場合は
その特例の納まりと認定番号を
必ず資料として貰って下さいね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
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