2024/05/11
Ｙ＆Ｙ設計事務所は
住宅診断で幸せな暮らしを応援します！
今回は、＜雨漏り？の本当の原因は「結露」かも！＞についてお話をします。
今日のお話は
電話相談から現地調査になった
雨漏り事象の本当の原因のお話です。
今回の電話相談の内容は
注文住宅を建てた工務店が
インスペクション業者に
雨漏り調査を依頼した結果
現状では
雨漏りはしていないと
報告書に記載されていた事を盾にして
工務店が
天井の水シミに関して
雨漏りではないので
何も対応しなくなったという内容の
電話相談が有りました。
この場合は
実際に現地で調査をしないと
何も分からないと伝えて
取り敢えず
確認申請図面をメールして頂き
その図面をチェックして
ある程度雨漏りの原因を考えてから
現地に行って調査をしてみました。
最初は
何処も同じなのですが
工務店の対応の悪さを
あれこれと聞かされました。
早速
屋根上と天井裏を調査してみました。
屋根上とは
この建物は陸屋根なので
屋根防水工事の施工状況を調査です。
下記写真①は
屋根のドレン廻りの写真です。
ドレン廻りの施工不良が原因で
雨水が常時溜まっている状態でした。
ドレン廻りに
雨水が溜まっている以外は
他に不具合は確認出来ませんでした。
下記写真②は
天井面の温度を計測した写真です。
この写真から
屋根に雨水が溜まっていた範囲が
天井面の温度から
変化している事が分かります。
詳しく説明しようとすれば
梁と屋根タルキの構造を
説明しないと分からないのですが
天井の色の違い部分に
１００×１２０のタルキが通っていると考えて下さい。
尚且つ
屋根の懐（天井裏）部分が低く
高い箇所でも２００㎜も無いです。
断熱材は
天井断熱ではなくて屋根断熱です。
以上の状況説明から
クッキリと天井面の色が
分かれる事が理解出来ましたでしょうか？
ある程度
理解されたとして
天井水シミの原因を追究して見ます。
この建物の矩計図を見ると
屋根通気工法を
考えていない事が分かりました。
屋根断熱の場合は
屋根合板の結露を軽減させる為に
屋根断熱材の上部に
屋根通気を施工する事が一般的です。
実際に
天井裏を見ると
屋根断熱材の施工が悪く
すき間だらけでした。
ハイ！
ここ迄の内容で
天井水シミの本当の原因が
お分かりになったでしょうか？
そうです！
本当の天井水シミの原因は
「結露」と判断しました！
この建物の地域が
５地域で寒い地域なので
尚更の事
天井裏に「結露」が発生し易い条件が
揃っていました！
ここから私見としてお話をします。
結露の原因は
屋根通気の未施工と
屋根断熱材の施工不良と考えた場合
工務店が
結露の原因を補修するべきと考えますが
工務店は
天井水シミの原因を
雨漏りにしておけば時間稼ぎが出来て
住宅瑕疵保険の
保証期間１０年が過ぎたら
もう知りませんよ！と逃げ切るのかな？
相談者が
弁護士を雇って裁判に持ち込めば
ハッキリと解決すると思いますが
判決が出る迄の
時間と労力とストレスは
計り知れないと思われます。
と考えた場合は
相談者が泣き寝入りするパターンなのかな？
今日の纏めとして
陸屋根の場合の
排水ドレン廻りの施工に注意する事と
屋根断熱工法を採用する場合は
屋根通気を効率良く施工する事が
絶対条件ですからね！
最後に
雨漏りの原因が分からない場合は
結露を疑ってみて下さいね！
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか？
Ｙ＆Ｙ設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須！
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ！
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか？
依頼する事で
家族全員の幸せな暮らしを実現させませんか？
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もＯＫですよ！
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
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今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離１１.０km １４,２３３歩
トータル２４３日目
（休んだ１６日間含む）
総距離２,１８５.１km
総歩数２,８８６,４５１歩
