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雨漏りと思っていた事象の原因が結露だった?

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今回は、<雨漏りと思っていた事象の原因が結露だった?>についてお話をします。

今日のお話は

前回のブログに関連した

住宅瑕疵保険のお話です。

 

何年か前に有った

雨漏り相談のお話をしてみます。

 

その相談依頼者は

斬新なデザイン住宅を建てる工務店に

家を建てて貰ったのですが

 

築2,3年ぐらいしてから

2階の天井に水シミが

浮かぶ様になったそうです。

 

雨漏りだと思い

何回か工務店に

雨漏り補修を依頼したのですが

 

その度に

雨漏り箇所の特定は出来ずじまいで

 

雨漏り箇所かも知れない箇所に

シーリング打ちをして帰っていたそうです。

 

当初の内は

天井に水シミが浮く位だったのと

工務店の対応が良かったので

 

施主の方も

そんなに神経質には

なっていなかったとの事でした。

 

それがある日突然

天井から水が滴る様に雨漏りがした事から

 

施主の方が神経質になってしまい

工務店とのやり取りも

うまくいかなくなってしまったようです。

 

何故ならば

天井から水が滴る様に

雨漏りがしたにも関わらず

 

相変わらず

雨漏り箇所が特定できずにいたからです。

 

住宅瑕疵保険期間の10年が

迫って来たので

 

施主が早く雨漏りの原因を突き止めて

雨漏り補修を催促するのですが

 

のらりくらりと

ハッキリした返事が

帰って来なくなったそうです。

 

そうこうしていると

工務店が第三者のインスペクターに依頼して

雨漏り調査を実施した結果

 

何と

現状は雨漏りはしていないという報告書が

送られて来たとの事。

 

それ以降は

雨漏りではないという事で

 

工務店の方は

対応を一切しなくなったそうです。

 

これに腹が立った施主が

当社に人を介して相談が入ったのです。

 

取り敢えず

平面図・立面図・矩計図・仕上表を

送って貰う様にしました。

 

雨漏りの原因と思われる箇所は

既に工務店が補修しているとの事だったので

 

送られてきた図面の

立面図と矩計図を見た瞬間

 

これは雨漏りではなくて

小屋裏の結露が原因による

水シミと判断しました。

 

何故ならば

天井裏の懐が殆ど無い

屋根断熱工法の陸屋根でした。

 

しかも

屋根通気工法の施工をしておらず

且つ

天井断熱材がネオマフォームを使用しているが

厚さがたったの40㎜

 

家が建っている地域は

雪が多く積もる地域だったので

 

もう疑い無しに

結露が原因と判断しました。

 

その事を考慮して

実際の調査を実施したのです。

 

結果として

最初に判断した事を裏付ける

サーモ画像も撮れたのです。

 

この調査結果から

工務店が

インスペクターの調査報告書を見た時点で

 

もしかしたら

天井の水シミは雨漏りが原因ではなくて

変則的な陸屋根の屋根通気構法が

結露を発生させている事に気が付いたのか?

 

雨漏りではないから

住宅瑕疵保険の10年期間内にも関わらず

天井水シミ対応はしないと結論を出して

 

結露の事は隠した状態のままで

施主の雨漏り原因追及の依頼を

無視し始めたと考えられます。

 

雨漏りと思っていた事が

実際は小屋裏の結露だったとした場合

 

工務店の立場から考えた場合

小屋裏結露による天井の水シミは

 

住宅瑕疵保険では直す事が出来ません。

 

つまり結露は

住宅瑕疵保険の適用除外の事象なのです。

 

この小屋裏の結露

工務店が責任を持って自腹で直す為には

 

相当大きな屋根及び天井裏を

改修する事が必要になります。

 

つまり

相当大きな改修費用が

かかってしまいます。

 

この事が分かっているから

工務店は雨漏りではないという事だけで

 

この家との関りを

遠避けたのでしょうね!

 

今回の様に

雨漏り事象の原因が

結露でなかった場合でも

 

何回も何回も

雨漏り補修をしている建物とは

 

縁を切りたがっている

工務店は多いと考えます。

 

ゆえに

雨漏りの原因が

分からないままになっている家は

 

早い段階で

外壁などを一旦剥いで

雨漏り箇所の特定をして

 

さっさと

住宅瑕疵保険で補修しませんか?

 

 

今日の纏めとして

雨漏り箇所(原因)が分からない場合は

住宅瑕疵保険を利用して

雨漏り原因の調査及び補修をしませんか?

 

という事で

今日のお話は

参考になったでしょうか?

 

Y&Y設計事務所

「住宅診断」を実施して

沢山の不具合事象を見ていますので

 

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今回は、これで終わります。

 

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