2020/08/21
今回は、<バルコニー手摺の外壁通気として>についてお話をします。
バルコニー手摺の笠木部分は勿論
屋根パラペット部分の笠木
妻側の軒裏部分との取合い部分にも言える事ですが
ほぼ外壁通気の排気部分が塞がっています。
外壁通気は、住宅にとってとても大切な構造です。
しかし
新築住宅の半分以上と言っても過言ではないほど
吸気部分の入り口は開いていても、排気部分の出口が塞がっています。
私が、新築住宅の住宅診断を実施した時に必ず確認する検査項目です。
最初に、施工された工務店の人に
笠木部分の納まりはどの様にされていますか? と、聞きます。
返って来る答えはほぼ同じで
サイディング材で雨水が入らない様に蓋をしてコーキングを打っています。
(雨仕舞はシッカリしていますよというアピールをしたいのだろうね)
っと返事が返って来るだけでも、まだましかも知れませんね。
どの様に施工しているかも分からない監督さんも居ますからね。
この事からも分かる様に
殆どの工務店の方は、外壁通気の施工方法及び重要さが分かっていません。
住宅瑕疵保険を使用していなくても
外壁通気は、家の為には必須の構造です。
上記の笠木部分の通気施工方法は
特別な材料を使用せずに
尚且つ、雨仕舞が有る程度シッカリ出来る施工方法と考えています。
基本的な考え方として
通気部分に雨水が入って来ても
透湿防水シートが
中に入る雨水を防ぐ働きをするはずです。
より完璧な雨仕舞を考える場合は
金額は高くなりますが、既製品を使用する方法が無難ですね。
外壁通気は、笠木部分だけではなく
外壁妻側の外壁通気が、バルコニー部分と同じ様に排気部分の出口が施工されていません。
また、通気が屋根裏に入ると勘違いされている人もいます。
機会が有りましたら、この事もブログにアップする予定です。
新築住宅を購入する場合も
中古住宅を購入する時と同じ様に、住宅診断は必要ですね!
ただし、外壁通気の事まで検査するかどうかは
依頼されるインスペクターによく確認をして下さいね!
今回は、これで終わります。
※追伸として
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。