Y&Y設計事務所
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住宅診断って何?②として

今回は、<住宅診断って何?②として>についてお話をします。

住宅診断の定義とは何だろう?

この事を

平成25年6月に国土交通省が策定した

「既存住宅インスペクション・ガイドライン」から

前回と同じ様に考えてみます。

今回は

既存住宅現況検査(状況調査)についてです。

既存住宅現況検査(状況調査)の内容が記載されている

下記資料2についてお話をします。

【資料2】

 

既存住宅現況検査(状況調査)の

基本的な考え方としての

現況検査(状況調査)の内容を枠の中に書いています。

最初の黒丸には

ひび割れ、欠損などの劣化事象の状況

目視を中心とした非破壊調査により把握し

その結果を依頼主に対し報告する事である。

と書いています。

これは、基本的な考え方だから良しとして

問題なのが

次の黒丸の中の①、③、④です。

現況検査(状況調査)には

下記4項目の内容を含む事を要しないと書いています。

①の瑕疵の有無を判定する事。

②住宅の保有する性能を判定する事。

③建築基準法関係規定などの違反の有無を判定する事。

④設計図書との照合を行う事。

上記4項目の中で

①、③を実施しなければ

私の考える住宅診断とは

全く違うインスペクションという事になります。

依頼主が安心して購入する為に必要な項目が無い

既存住宅現況検査(状況調査)は

誰の為の

何の為のインスペクションなのでしょうか?

枠下の補足の二番目に

上記4項目は

依頼主の意向等に応じて

インスペクション業務に付随して

サービスを提供する事が考えられる。

と書かれています。

これって何?

要するに

オプションとして

依頼が有れば実施するという考えの様ですね。

インスペクションの事を少し勉強している依頼者で有れば

オプションとは

床下・屋根裏に入っての調査がオプションと考えています。

それ以外にオプションが有るとは考えていないです。

依頼主は

上記4項目全部とは言わないまでも

①、③は標準で実施する内容と考えていますので

劣化事象の有無だけの報告を受ければ

やはり中古住宅は

ひび割れなどが有るんだな。

で終わってしまいます。

その次のステップで劣化事象を直す為の

お金の算段をして

契約の運びになるのでしょうね。

 

これではただ単に

既存住宅現況検査(状況調査)は

劣化事象の補修の為の金額を計算する為であって

この中古住宅を購入しても安心・安全なのか?

と言う

最も大切な事が抜けています。

これって可笑しいと思いませんか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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