2021/04/19
今回は、<続 新築住宅の2階床の傾斜として>についてお話をします。
昨日に続いて
新築住宅の2階床の傾斜にスポットを当ててみます。
昨年から
新築分譲住宅に於いての「住宅診断」で
直下率をチェックする様にしています。
ただし
住宅診断のご依頼主様には
直下率のチェック結果を報告する事はしていません。
何故ならば
建築基準法などで
決められた数値が有りませんから。
しかし
熊本地震以降から
柱及び耐力壁の直下率に対する
必要性は言われている事は確かです。
Y&Y住宅検査の各直下率の目標数値は
柱が60%と
耐力壁が50%を挙げています。
現実的な話をすると
新築分譲住宅でも
注文住宅にしても
直下率を計算すると
良くて
上記数値の2/3のパーセント程度です。
それは何故か?
理由は2つ有ります。
一つ目は
分譲住宅をプランする場合は
構造的な事よりも
部屋数と広い空間を求め
注文住宅の場合は
分譲住宅プラス使い勝手を求めます。
二つ目は
これが一番問題なのですが
プランを設計する建築士の
直下率に対する認識がゼロに近い事です!
上記のプランは
Y&Y住宅検査が
まだ
直下率を検査項目に入れていない時の
新築分譲住宅の傾斜チェック図面です。
1階のLDKには
柱が1本も有りません。
2階の赤丸の間仕切り壁の柱の下に
1階の柱が無いプランです。
2階の床の傾斜は
図面を見ての通り
最大で5ミリの床の高低差が付いています。
Y&Y住宅検査での
新築住宅の床傾斜の判定基準は
3/1000以内にしていますので
当時は
全然問題無しと判断して報告しています。
つまり
住宅診断的な考え方で有れば
床の傾斜に対する判断は
問題無しになります。
今回
このブログに
このお題目をアップした理由は
注文住宅のプランを考えている方には
柱の直下率(2階床の傾斜のみを考えた場合)を
注意してプランを考えないと
折角の新築住宅が
住む前に
床の傾斜が・・・・・になりますから!
というお節介と
新築分譲住宅を検討している方には
契約する前に
Y&Y住宅検査へ
「住宅診断」を依頼して下さいね!
というお節介の為です。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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