2021/07/05
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<夏の西日対策として>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入する事を検討されている方
中古住宅の購入する事を考えている方に
夏の西日対策のお話です。
住宅を購入する前には
住宅診断も必要ですよ!
西日対策の為の根本(断熱材の入れ方)
の検査も忘れずに!
最初に
下記の資料を簡単に説明すると
広島市の南中時に於いての
それぞれの季節の水平面に対する
太陽の高度角(日が部屋に入る角度)です。
冬至では 32°位
春分・秋分では 55°位
夏至では 78°位 が
真ん中(南)の縦の線から読み取れると思います。
このグラフは
それぞれ時刻の変化によって
太陽の高度・方位が移動をグラフにした資料です。
購入される予定の
一戸建て住宅の向きとか
近隣の環境によって
西日対策が変わる事も有ります。
特に新築分譲住宅であれば
外観のデザインを重視して
屋根庇が少ない又は無いプランが多いかと思います。
この場合は
特に日射(西日)に対しての対策が重要になります。
プランを計画する担当者は
ある程度方位は考えてプランをするかもしれませんが
太陽の高度・方位角までを考えて
プランをする事は無いと思います。
売主の要望で多いのは
敷地の形状とか前面道路の位置とかは関係無しで
4LDKで対面キッチンの間取りで
駐車場は並列2台という条件の場合が多いですね!
間口が7.5m、奥行き15mで
全面道路が西側で有ったならば
ほぼ総2階のプランになります。
西側には
1間の掃出しサッシ(LDK)☜採光を採るには必須です。
それと玄関の入り口位が精一杯のプランかな?
南側隣地の建物の位置によっては
南側に掃出しサッシが取れたとしても
その掃出しサッシから日を採り入れる事は難しいか
多少は入り込む程度では無いでしょうか?
冬の時期は
西側の掃出しサッシは
西日が部屋を暖かくしてくれるので良いのですが
夏の時期は
暑い西日が部屋の中に入り
大変暑くなる事が想像できます。
で
ここから本題に入ります。
出来れば住宅を購入する前に
購入予定の建物の方位を確認して
西側又は南側に
大きな掃出しサッシが有った場合
最近の分譲住宅で有れば
ガラスは日射遮熱のLow-Eを
使用しているとは思いますが
それでも日射取得率は40%くらいなので
その40%の日射を遮蔽する事を考えなくてはなりません。
その日射を遮る方法として
①すだれを掛ける方法
②日除けシェードを設置する方法
のどちらかを引越す前に用意される事を
お勧めします。
部屋内に設置するブラインドやカーテンでは
日射(暑い温度)がガラスを通って
部屋の中に入ってしまいますので
部屋の温度対策には有効では有りません。
※参考までに
日除けシェードとして
YKKであれば アウターシェード
LIXILであれば スタイルシェード
の既製品が有ります。
このブログは参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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