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雨漏り対策に対する工務店の執念?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<雨漏り対策に対する工務店の執念?>についてお話をします。

注文住宅を考えている方へ

条件付き土地を契約する時は

よくよく

工務店の事を確認してから契約をしないと

困った仕様の住宅になりますので

気を付けて下さいね!

今日のお話は

昨年の中旬に

電話相談を受けた相談者様の

相手の工務店が

すごい執念の工務店だった事に

舌を巻いたお話です。

下記のお話は

何日かに跨って

色々と電話で相談を受けた経緯と内容を

話が前後するかもしれませんが

お話をしてみます。

最初

住宅診断の件で

電話で相談を受けた内容が

今から建てる住宅に

外壁通気の排気口が無いので

どの様に対応したら良いかの

簡単な相談?のつもりで聞いていました。

建物の形状などは

片流れ屋根で軒ゼロ

屋根断熱仕様で

長期優良住宅の仕様との事。

最初にお答えした内容は

軒ゼロであっても

今では通気金物のメーカーも沢山あるから

設置して貰えばいいのでは?ってお答えしたのかな?

その後に

工務店が

軒樋が有る部分(水下)だけを

有孔ボードで外壁・屋根の通気に対応しているだけで

他の三方は

雨漏り対策の為に

外壁通気の排気口は設置しないという事を聞きました。

変わった事を言う工務店もいるものだなぁ~?

そんな事が

通るはずが無いと思ったのですが・・・・。

でその時に

軒の出が400㎜有る事を聞いたのです。

相談者様が言うには

劣化対策の為に

外壁通気の排気口を設置してもらいたいと伝えても

設置しないと工務店が言い張るとの事。

そこで

その工務店が加入している瑕疵保険法人に

外壁通気金物を設置しなくても

瑕疵保険は申請を引き受けるのかを聞いて見たら?

って返答をしました。

相談者様から確認してもらった時の回答が

右往左往したのですが

最終的には

その工務店に確認して下さいと

逃げてしまったのです。

それから

何日かしてから

色々と検討するのが難しいので

平面図を送って貰ったのです。

図面を検討していたら

軒の出が400㎜の事は聞いていたのですが

改めて

図面を見て気が付いた事は

軒の出が400㎜有れば

妻側外壁通気の件も

妻側の軒裏から水上の方へ

母屋に細工をすれば

それなりに空気が流れるので

棟換気が設置しているのはずだから

外壁通気の問題が解決する事を

相談者様にメールしました。

しかし

それに対しての相談者様からの回答が

なんと

棟換気も設置しないとの事だったのです。

おいおいっ

屋根通気の出口は?

また振出しに戻ってしまいました。

そこで

フラット35の木造工事仕様書を調べていたら

なんと

「屋根断熱の通気層への入気等のため、軒裏には通気孔を設ける」

記載はしているが

出口(棟換気など)の事は何も記載していないでは有りませんか?

なに~

住宅支援機構へ電話して説明したら

2023年度版で

出口(棟換気など)は必要なので

誤解の無い様に書き直しますとの事。

結局

フラットの工事仕様書も当てにならず

最後に

長期優良住宅仕様で有れば

劣化対策の方に何か記載していないかを

色々調べていたのです。

省エネルギー性の仕様の方で

断熱等性能等級の

等級4が基準になっていたので

住宅の品質確保の促進等に関する法律の

温熱環境・エネルギー消費量に関する中の

等級4を調べてみました。

その中に

屋根、外壁の

断熱層の外側に設ける空気の層の両側が

外気に開放されたものと書かれていたので

棟換気口を設置していなければ

長期優良住宅の仕様を遵守していないと考えて

相談者へメールしたのです。

しかし

ここでまたまた改めて

屋根断熱材がウレタン吹付になっていた事が分かったのです。

外壁の断熱材は

セルローズファイバーだったのに・・・・。

屋根断熱材だけをウレタン吹付160㎜にして

結露の発生の防止に有効な措置を

している事が分かったのです。

つまり

棟換気を設置しなくても良い仕様になっていたのです。

うぅ~~・・・・・。

完全にお手上げ状態になってしまいました。

結局

耐久性の対策に必要な外壁通気を

施工しないで

徹底的に雨漏り対策を考えぬいた

この工務店は

ある意味

雨漏り対策に対する工務店の執念だと感じました。

過去に

余程雨漏りで痛い目に遭ったのだろう事が

想像できますね!

でも

お客様の為の家造りでは有りませんよね!

 

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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