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構造材の費用を抑える為に!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<構造材の費用を抑える為に!>についてお話をします。

注文住宅を検討している方は

間取り重視で考えるのは良いですが

構造的な事も

少しは気にして下さいね!

構造材の費用が大きく変わりますよ!

今日のお話は

梁の両端を柱で支えるプランにしませんか?

と言うお話です。

 

プランを考える時に

設計者の方が作成したプランが

自分の思う通りの要望を

ほぼ叶えたプランが出来たのであれば

一言

設計者に聞いて下さい!

「構造的に問題は有りませんでしょうか?」

何も問題が有りませんよって言われたら

「柱の直下率」「耐力壁の直下率」のパーセンテージは?

因みに

「柱の直下率」の目標値としては60%

「耐力壁の直下率」の目標値としては50%

の数値に近い程安全側になります。

また

許容応力度計算の「耐震等級3」で

お願いしたいのですが

このプランで大丈夫でしょうか?

って確認して下さいね!

 

下記写真3枚は

ある注文住宅の現場を

見させて頂いた時の写真です!

 

【大きな梁を大きな梁で支えている写真】

 

【大きな梁を支える為に梁を補強している写真】

 

【大きな梁を大きな梁で支えている写真】

 

この家の図面を

見させて頂いたのですが

上記写真2か所に関しては

梁の下に柱を入れて

筋違いの足らずは

他の箇所に移す等の方法が考えられます。

残りの1か所に関しては

プランを少しいじれば解決する程度ですみます。

という事は

お客様の言われる通りに

プランを作成したのは良いのですが

その後の

壁量計算などを実施する時に

柱の直下率とか

梁の両端に柱を配置する事などは

何一つ

考えていなかったと考えられます。

大手木造住宅メーカーであれば

この様な大胆なプランは

出来なかったと考えます。

この実際の現場で

住宅の注文者様が

この梁を架けている状態を見ても

構造的に安心かどうか等は

何も気が付かないでしょうね!

という事で

今日の纏めとして

上記写真の様な構造(梁の架け方)でも

許容応力度計算の耐震等級3で出来るかもしれません。

しかし

梁背が高くなり

構造材の費用が嵩みますね!

今現在

ウッドショックで構造材が高騰していますが

全て

注文者様に跳ね返ってきます。

構造材の費用を抑えるには

柱の直下率と

梁の両端に柱を配置するプランを

心がけましょう!

無駄に

梁背を大きくする事も無くなりますし

構造的にも安全側に行きます!

その様な検討をした上で

「許容応力度計算の耐震等級3」もお忘れなく!

 

今日のお話は、参考になりましたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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