2021/09/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<住宅に何かの評価などが付いていますか?>についてお話をします。
今から購入しようとしている
新築分譲住宅にしても
中古住宅にしても
特に
注文住宅を建てようとしているその住宅の
30年後を見据えた時に
下記二つの認定・評価制度の
どちらかが付いていれば
住宅性能に関して
泣き寝入りする様な後悔まではしないと考えます。
今日のブログは
少し専門用語が入りますが
住宅を購入するのであれば
この事は調べておいた方が得ですよ!
と言う様なお話です。
◆長期優良住宅の認定住宅にすれば
〇劣化対策の場合は
劣化の軽減<等級3>以上
〇耐震性の場合は
耐震<等級2>以上 ☜ お勧めは<等級3>
〇維持管理・更新の容易性の場合は
維持管理対策<等級3>以上
〇省エネルギー性の場合は
温熱環境<等級4>
の仕様で住宅が作られ
尚且つ
30年間の維持保全計画書に沿って
決められた時期に点検・補修(メンテナンス)を
実施する事が決められています。
が
この維持保全計画を実施するには
毎月の積立をシッカリと計画していなければ
その都度
リフォームローンを
組まなければならない可能性が
出て来る可能性が有りますので
要注意です!
◆BELS評価制度のZEHにすれば
最初に
BELSとは何か?
[住宅の省エネ性能]を
星(☆)の数で表示する制度です。
少し詳しく説明すると
建築物の省エネ性能は
大きく『外皮性能』と『一次エネルギー消費量』
の2つに分けられます。
『外皮性能』は
断熱材やサッシのなどの建物を包む外皮が
どれくらい熱が通り易いのかをUA値で表し
数値の小さいほど良いとされます。
因みに
広島の場合は6地域なので
省エネ基準のUA値は0.87以下ですが
ZEH仕様であればUA値は0.60以下に
する事が基準になります。
『一次エネルギー消費量』は
エアコンや給湯器(エコキュートなど)といった
家電設備の性能によって増減します。
計算される建築物の規模によって
標準的な「基準一次エネルギー消費量」が割り出され
家電設備の仕様・性能によって
「設計一次エネルギー消費量」が求められます。
この「設計一次エネルギー消費量」が
「基準一次エネルギー消費量」と比べて
どれだけ削減できたのかを表す数値がBEI値です。
BEI値の数値が小さいほど良く
星の数5つの場合は
一次エネ消費削減率が20%以上が
BEI値が0.8以下
星の数4つの場合は
一次エネ消費削減率が15~19%が
BEI値が0.85~0.81となり
省エネ基準を満たしていない
星の数が1つ迄数値が有ります。
次に
ZEHとは何か?
ZEHとは
ゼロ・エネルギー・ハウスの略称です。
BELSは
建築物の省エネ性能をラベル表示(星の数)する制度ですが
ZEHは
太陽光によって一次エネルギー消費量削減率が
0%以下になる住宅を示す言葉になります。
つまり
使う電力より創る電力の方が多い住宅になります。
使う電力を少なくする方法として
①断熱性能をよくする
・熱伝導率が低い断熱材を使用する。
・熱貫流率が低い開口部(サッシ等)を使用する。
②高省エネ性能の設備機器を使用する
等があります。
で最後に
消費する電力を賄う為の
創る電力の代表として
太陽光発電システムが上げられます。
この太陽光発電システムを設置し
使用する電力より
創る電力が多く出来た住宅が
ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)なのです。
以上の二つ
◆長期優良住宅の認定住宅
◆BELS評価制度のZEH
の認定・評価制度が付いた住宅であれば
色々な
補助金・税制優遇が受けられ
今のところ
30年後も
それなりに性能が有る住宅と考えられますが・・・・?
できれば
許容応力度の構造計算をした耐震等級3と
HEAT 20のG2仕様またはG3仕様まで
ステップアップすれば
断熱性能では今のところ言う事無しかな?
今日の内容は、少し難しかったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊