2021/09/14
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<買主様が望んでいるインスペクションとは?>についてお話をします。
今日のお話は
買主様が望んでいる?
インスペクションについてのお話をしてみますね!
中古住宅を購入しようと考えている方は
どちらかと言うと
最近は特に
その建物に瑕疵・欠陥の有無が心配で
インスペクションを依頼する方は
殆どと言っていい程いません!
と言うか
もしかしたら勘違いしているのかもしれませんが・・・・。
何を勘違いしているかと言いますと
「既存住宅瑕疵保険に加入する為の検査」で合格すれば
または
「建物状況調査」を実施していて
表面的な劣化事象だけの記載をチェックしておけば
安心・安全と思われているのでしょうね!☜安心・安全とは言い切れませんよ!
買主様は
この二つのどちらかを望んでいるのでしょうね!
泣き寝入りしたくなければ
「住宅診断」をしないと・・・・と思うのですがねぇ!
まぁ
それはそれで良いのですが・・・・。
今日は
「既存住宅瑕疵保険に加入する為の検査」と
「建物状況調査」との違いを
詳しく簡単に説明しますね!
では最初に
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査を
簡単に説明しますと
屋根・外壁の劣化状況はどうなのか?
外壁・基礎のひび割れの有無は?
バルコニーのFRP防水の立上りと
掃出しサッシ下端の取合い部分の
防水処理が出来ているか?
サッシ廻りの防水処理は出来ているか?
小屋裏・床下の点検口から見える範囲で
水漏れとか雨漏りなど劣化事象の有無は?
最後に
床・壁の傾斜は許容範囲内か?
を検査して行きます。
この検査で問題が無ければ
既存住宅瑕疵保険の付保証明書が発行され
住宅ローン減税(控除)などの税制優遇が受けられます。
この検査と同等な検査内容が
宅建業法改正に伴う
「建物状況調査」が有ります。
この二つの検査の違いは
検査する建築士が
瑕疵保険法人の検査事業者に
なっているかどうかの違いです。
気を付けなくてはならないのは
瑕疵保険法人の検査事業者になっている建築士に
「建物状況調査」を依頼していれば
検査結果に問題が無ければ
その検査内容を
そのまま瑕疵保険申し込み様に転用できます。
もし
「建物状況調査」の建築士が
検査事業者で無ければ
再度
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査を
既存住宅瑕疵保険の検査事業者(建築士)に
依頼しなくてはならないので
注意が必要ですよ!
しかし
売主が不動産業者の場合は
瑕疵保険法人に検査を依頼しますので
上記の様な事は起きないでしょうね!
では
実際の既存住宅瑕疵保険の
検査事例をあげてみますね!
バルコニーに出る掃出しサッシ下側と
FRP防水の立上りの取合い部分の事例です。
下記写真の1枚目の様に
この部分は要注意部分で
防水処理がされていない事が大変多いですね!
私共に
検査の依頼をするのは仲介業者が殆どなので
いつも伝えている事は
外壁と基礎にひび割れが有るか無いか?
もし
ひび割れが有る場合は
前もって補修しておいて下さいね!
とお願いします。
しかし
バルコニーに出る掃出しサッシ下端と
FRP防水との取合い部分の確認を
たまにお願いする事を忘れてしまい
その時に限ってかな?
下記写真の様に
防水処理が出来ていない事が多いです。
この時は
補修が終わってから
再度検査に来る事になってしまいます。(´;ω;`)ウッ…
上記箇所の写真は
私共の様な検査事業者が
瑕疵保険を申し込む時に
添付する検査写真シートには
必ず写真を撮って提出しなくてはならない箇所です。
ゆえに
もし中古住宅を見に行く機会が有りましたら
バルコニーに出る掃出しサッシ下端を
チェックして見て下さいね!
既存住宅瑕疵保険に加入するしないに関わらず
上記写真の様に防水処理未済の場合は
補修する事を忘れずに!
今日のお話は、役に立ちましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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