2017/09/20
今回は、「新築途中検査」の必要性について、
土台水切りの施工ミスから招いた、瑕疵事例を使って簡単に説明します。
「新築途中検査」とは?
呼び方は色々あって、当社では「新築工事検査」でホームページに記載しています。
新築木造住宅の場合、
瑕疵保険及び役所の検査(基礎の配筋検査、構造金物検査、完成検査)が有りますが、
この検査は、瑕疵・欠陥工事の有無を検査する制度では有りませんので、
ほんの数分で検査が終わってしまいます。
つまり、工務店がキチンと施工している事を前提として検査をします。
これが原因で、今回の土台水切りの様な瑕疵事例が見過ごされるのです。
この様な瑕疵工事は、住宅が完成した後では発見しにくく、瑕疵症状が出て初めて気付きます。
瑕疵症状が出てから、原因を探し、補修工事をする様に工務店との交渉などは、
大変大きなストレスになり、場合によっては工務店はのらりくらりと逃げ、泣き寝入りする方も居られます。
これを少しでも防ぐ為に、「新築途中検査」は、瑕疵保険・役所の検査で見過ごされる可能性の高い
ご依頼を受けた各施工工程での検査をします。
上記の写真の説明
築年数5年で、外壁を木製サイディング材仕上げをしたデザイナー住宅です。
外壁通気工法を採用していますが、
問題が有るのは、土台水切りの取付位置です。
水切りを土台に取り付けるのではなく、胴縁に取り付けているのです。(関連記事として)
施工会社の責任者の知識不足又は、職人任せが原因と思われます。
今現在は、土台水切りが一般的で、推奨の納まり図は下記のPDFの通りです。
「新築途中検査」をしていれば、この様な瑕疵事象を未然に防ぐ事が出来ますので、
瑕疵事象が発見されて補修する費用の事を考えた場合、
費用は少し高いかもしれませんが、「新築途中検査」をお勧めします。
今回は、これで終わります。
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