2021/09/26
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<バルコニー笠木部分の外壁通気排気口として>についてお話をします。
新築分譲住宅を考えて見学に行かれる方
又は
注文住宅を検討している方は
バルコニー笠木部分に
外壁通気排気口に既製品を採用するのか?
採用しない場合は
どの様に
通気用排気口を考えているかを確認して下さいね!
妻側外壁も同じ様に
通気用排気口が無かった場合は
特に北面の外壁面には
数年後に
通気内結露による
外壁表面にカビが発生しますので
要注意ですよ!
今日のお話は
笠木の外壁通気排気口の2種類の方法を
紹介するお話です!
では本題に入ります。
笠木の通気排気口を
既製品を使用しない場合として
最近多く見られるのは
バルコニー天端を
サイディング材を裏側にして使用する施工で
下記写真の様に
バルコニー側だけに通気用の開口を開ける方法です。
ただし
サイディングのメーカーなどは
裏側には防水がされていないので
裏側で使用しない様に注意書きがされています。
この方法が
最近見られる様になる前までは
完全に開口部をシーリングで塞ぎ
外壁通気の事は
全然考えられていなかった時期が有りました。
サイディング工事をする会社が
有る程度決まっているので
この構法で統一されているのかな?
理論的には
バルコニーの外側の通気が
バルコニー内側の
この開口から逃げれると考えられますが
果たして
実際に通気が逃げるかどうかは
4,5年経ってから
外壁にカビが発生するかどうか?
結論が出る迄
時間が必要ですね!
それよりも
下記の納め方にすれば
通気用排気口が内外2か所になりますので
こちらをお勧めしたいです。
ただし
5㎜の開きではなく
10㎜の開きにしたいですね!
実際の所
上記の様な納め方をすれば
大変良いと考えますが
職人の手間が増えるので
遣りたがらないのが現実的な事でしょうね!
下記写真(北面)は
バルコニー笠木部分の外壁通気が
キチンと取れていなかったと思われる
実際の写真です。
上記の写真でも分かる様に
外壁通気の排気口が
キチンと機能されていなければ
必ず
外壁面にカビが発生します。
居室が有る外壁面では無いので
壁内結露の云々以前の問題ですかね!
一番の問題は
この外壁のカビ発生の不具合事象は
私の知っている範囲では
工務店と住み手側との間では
大きなトラブルにはなっていないのでしょう?
おそらく
北面の外壁だから
仕方が無いで済んでいると考えられます。
お互いが
外壁通気の排気口が原因と分かっていないので
仕方が無い 仕方が無い で
諦める事で納まっていると考えます。
もし
私の方へ相談が有った場合は
現地での調査後に
北面で
外壁通気排気口が無いので有れば
相談者の方へ
キチンと説明をして
築年数によっては施工不良です!
となるのかな?
この様な相談は来ないと思いますが・・・・。(笑)
という事で
今日の纏めとして
特に新築の住宅を購入しようと考えている方は
バルコニー笠木部分もですが
妻側外壁の外壁通気排気口の納まりを確認しましょうね!
でなければ
数年後に
外壁にカビが発生して
折角の大切な家が
無残な外壁になってしまいますよ!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
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説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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