2021/10/07
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<堀込車庫が原因による不同沈下>についてお話をします。
中古住宅の購入を考えている方は
下記ブログを読んで参考にして下さいね!
今日のお話は
築年数が30年前後以上の
中古住宅で考えられる不具合事象の一つ
堀込車庫が原因の不具合事例のお話です。
中古住宅を見学に行って
その中古住宅が
古い住宅団地で且つ堀込車庫の上に
建物の一部が載っている場合は
下記写真の様に
堀込車庫のコンクリート躯体と
基礎のコンクリート躯体との取合い部分が
不同沈下による肌別れが発生しているかどうかを
良く確認して下さいね!
この写真の様に
ハッキリと分かる場合は少ないと思いますけど・・・・。
因みに
この建物は築29年で基礎は布基礎です。
上記写真は
不具合部分のアップ写真だけなので
ピンと来ないかも知れませんね!
この場合に考えられる不具合事象は
①堀込車庫の端を起点にした不同沈下
②上記写真の様なコンクリート躯体の肌別れ
③床下地盤の陥没
大体この3項目が発生し
その中で
築年数から考えて
まだ地盤調査は
殆ど普及していないと考えられますので
①の不同沈下は
盛土の敷地で有れば
必ず発生していると考えても
間違い無いと思われます。
部屋内に入ってチェックする所は
特に
不同沈下の有無を確認する為には
下記写真の様に
ドアの開閉に不具合が無いか?
その他は
下記写真の様に
壁・天井にひび割れが入っていないか?
などをチェックしながら見て廻りましょう!
勿論
外廻りも同じ様に
基礎・外壁などの
ひび割れの有無もチェックする事が必要です!
今日の纏めとして
平成の元号に変わる前後よりも
古い築年数の中古住宅は
例え
綺麗にリフォームされていても
床下・小屋裏に入っての検査を含む住宅診断は
必ず実施してから契約をした方が
良いと考えます。
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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