2021/10/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<玄関土間・玄関ポーチの沈下として>についてお話をします。
今日は
5年前に実施して
住宅診断報告書の作成に悩んだ
「住宅診断」のお話をします。
築35年の軽量鉄骨住宅で
ご依頼者様は
既に契約をしていて
リフォーム工事を実施する為に
住宅診断を依頼したとの事。
このハウスメーカーは
今は存在していない会社です。
間取りは
3DK + トイレ・洗面脱衣室・ユニットバス
玄関・廊下・階段
という狭い間取りで
床の傾斜計測結果は
2階の2部屋に
6/1000を超える箇所が有り
傾向としては
玄関側から反対側の浴室方向に
傾斜していました。
にもかかわらず
下記写真の様に
玄関土間と玄関ポーチが
沈下していました。
当時悩んだ事は
玄関土間と玄関ポーチが沈下している事と
建物全体の床の傾斜傾向とが
一致していない事に悩んだのです。
結果的には
傾斜傾向と沈下の原因を
別の原因と考える事で
自分を納得させました。
その方が理解(説明)出来るからだけど
それが正解だったのかどうか・・・・。
理由として考えたのは
当時の施工方法として
玄関土間とか玄関ポーチは
後から
コンクリートブロックで囲ってから
土を入れてバッサ下地をして
タイルを貼っていた為
玄関土間・玄関ポーチの地盤を
キチンと転圧していなかった事が
沈下の原因と考えたのです。
今日の纏めとして
この様な小さな総2階の住宅の場合
床の傾斜計測の箇所が少ない為
より多くの
壁・床の計測箇所を増やす事が必要なのかな?
この物件以降は
この様な小さな住宅の
住宅診断は無かったけど・・・・。
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊