2021/10/11
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<基礎のひび割れ幅は、外部と床下では違いますよ!>についてお話をします。
中古住宅を購入する前に
インスペクションを依頼される方が
多少は増えて来ています?
しかし
建物状況調査的な
床下・小屋裏に入っての検査を実施しない
インスペクションが増えているのです。
今日のお話は
本当にそれでいいのですか?
って言うお話を
基礎のひび割れの事例をあげてお話をします。
中古住宅を住宅診断していて
初めて出くわした時のお話をしてみます。
どんな事かと言いますと
基礎のひび割れの事です。
今回の中古住宅は
築31年の中古住宅を
住宅診断していた時のお話です。
普通は
外廻りの検査から始めます。
その時に見つけた
基礎のひび割れ補修をしている箇所の
ひび割れ幅が
最大0.60㎜が1か所
その他は
0.40㎜前後でした。
この事に関しては
別に驚く事も有りませんでした。
続いて
部屋内の検査で
壁の傾斜が最大5/1000
床の傾斜が最大2/1000
サッシや木建具の開閉不具合は
コンスタントに全体に満遍なく確認しましたが
床・壁の傾斜計測も
こんなものかなと思っていたのです。
それが
床下に入っての検査を実施する迄は
まさか
上記チェック図面の様に
床下の基礎のひび割れが
1.40㎜以上が3か所も有り
その他にも0.50㎜以上が
4か所も有るとは想像できませんでした。
床・壁の傾斜が
取り敢えずは
許容範囲内に納まっているにもかかわらず・・・・です。
ここで驚いた事は
外部の基礎のひび割れ幅よりも
床下に入って計測したひび割れ幅の方が
外のひび割れ幅よりも大きかった事です。
この様な事が
実際に有ったという事は
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査で
外部の基礎のひび割れが
0.50㎜未満で有っても
床下に入って計測した場合は
許容範囲幅の0.50㎜以上の
ひび割れが有る可能性が有るという事です。
ここでは
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査方法の
矛盾点をどうのこうの言うつもりは有りません。
今回のお話は
床下に入っての検査を実施しないと
住宅診断を依頼した意味が有りませんよ!
っていう事を
基礎のひび割れを事例にあげて
お伝えしたかったのです。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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