2016/05/30
熊本地震に於いて、建物の倒壊した原因は色々と取り上げられています。
その中の一つに、「手抜き工事(瑕疵・欠陥)または不適格建物」が取りざたされています。
弊社が関わった住宅の中にもやはり多くの「手抜き工事(瑕疵・欠陥)または不適格建物」が存在しています。その例を新築、中古住宅の最近のホームインスペクションから構造に関わる例をあげてみましょう。
※不適格建物の事例写真として
・左側の写真は、雲筋違いが無い。
・中側の写真は、土台継手部分に基礎が無い。
・右側の写真は、小屋束、母屋継手にカスガイ金物が無い。
※手抜き工事(瑕疵・欠陥)の事例写真として
・左側の写真は、右側に小屋束の入れ忘れ。
・中側の写真は、小屋束のほぞをカットしてずらしてカスガイ金物で止めてい
る。
・右側の写真は、基礎束取付部分のナットの締め忘れ。
◆住宅を購入する時に、何故ホームインスペクションが必要なのか分かって頂けたでしょうか?
※新築工事検査(建築途中検査)の必要性
建築確認申請には、法的な基準をクリアしていて当然です。
クリアしないと建築許可が降りませんから。
では何故、新築工事検査(建築途中検査)が必要なのか。
それは、工事は職人の手で行われるからです。
職人の勘違い、忘れが瑕疵・欠陥住宅を生むのです。
現場監督の知識不足が瑕疵・欠陥住宅を生むのです。
だから、第三者の検査が必要なのです。
※住宅購入時にホームインスペクションの必要性
新築、中古住宅に関わらず、ホームインスペクションが必要な訳は
・新築住宅の場合
職人、現場監督の勘違い、知識不足が生み出す瑕疵・欠陥住宅を調査する為。
・中古住宅の場合
建物の劣化状況、不適合工事、手抜き工事を調査する事で、補強箇所、メンテ
ナンス時期を知る為。
※これが現実なのです。だからホームインスペクションが必要なのです。