2021/10/16
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今日から
少し趣向を変えて
「住宅診断知識」として
中古住宅を購入しようとしている方
新築分譲住宅を購入しようとしている方
注文住宅を検討している方
そして
工務店の現場監督の方に
建物の不具合事象や
基本的な納まり等を
「住宅診断知識」としてシリーズ化して
事象ごと項目ごとに
纏めて記事を書いて行きます。
因みに
「知識」とは、経験や学習による
ある事について知り得た一般的な事柄です。
では最初に
<住宅診断知識として「基礎のひび割れ①」>について
お話をして行きます。
住宅診断を実施して行く中で
ひび割れの箇所・種類は
①基礎のひび割れ
②外壁のひび割れ
③部屋内の壁・天井のひび割れ
④地盤のひび割れ(地割れ)
に大きく分けられます。
で
今日は
①基礎のひび割れの中で
不同沈下に関わるひび割れについて説明してみます。
上記写真2枚とも
外部から一目瞭然で
不同沈下を予感させる様なひび割れ幅です。
ひび割れ幅が1.0㎜以上有ります。
この様なひび割れは
完全に貫通ひび割れです。
上記写真1枚目は
貫通している事が
外部から見ても分かりますね。
上記写真2枚目の場合は
床下に入っての検査で
貫通しているかを確認します。
どちらにしても
この様な
基礎のひび割れが確認された場合は
「住宅診断」を必ず入れて
床・壁の傾斜傾向をチェックしましょう!
傾斜傾向がハッキリと分かれば
不同沈下の原因を追究し推測する事が出来ます!
ただし
1.0㎜以上のひび割れでなくても
0.50㎜未満のひび割れが
多く確認出来る様であれば
傾斜の数値は少なくても
不同沈下の可能性が有りますので
「住宅診断」を入れて
傾斜傾向を確認しておきましょう!
もし
傾斜傾向が定まらなかった場合は
つまり
地盤が良かった場合とか
築浅の建物の場合は
床の傾斜が殆ど無いと考えられますので
不同沈下の可能性は薄らぐと考えます。
が
築浅以外の中古住宅の床・壁の傾斜は
今迄の経験から言えば
傾斜傾向は確認出来ます。
今日の纏めとして
外部から見て
ひび割れ幅が1.0㎜以上有れば気が付くと思います。
この場合は
隣地境界側に低い法面が有るか無いかを確認して下さい。
もし有れば
住宅診断は必須ですよ!
また
0.5㎜未満で有っても
個所数が3,4か所以上有れば
これも同じ様に
隣地境界側に低い法面の有無を確認し、
もし無ければ
部屋内のサッシなどの建てりをチェックして見て下さい。
サッシ等にすき間が有ったり
扉が擦ったりして開け難い等が有れば
住宅診断を依頼される事をお勧めします。
次回は
不同沈下には直接影響が無い「基礎のひび割れ」
のお話をする予定です。
今日のお話は、お役に立ちましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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