2021/10/19
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<住宅診断知識として「外壁のひび割れ②」>についてお話をします。
中古住宅の購入を考えている方は
特に注意して読んで頂ければと思います。
外壁のひび割れと言っても
外壁の仕上げ材によって
ひび割れの入り方が多少違ってきます。
今回は
「外壁のひび割れ②」として
サイディング仕上げ材のひび割れのお話をします。
下記写真4枚を順次説明して行きます。
サイディング壁自体に
ひび割れが入る原因は
釘打ち施工している部分では
釘留めの時点で
目に見えない様なひび割れが
入っているのでしょうか?
時間経過と共に釘廻りだけ
ひび割れが入る事が有ります。
大きなひび割れの原因としては
地震などによる横揺れまたは
不同沈下による原因で
ひび割れが入る事が
ほとんどだと考えています。
下記一枚目の写真は
不同沈下が原因で入ったひび割れです。
下記写真は
目地のシーリング材が
経年劣化によるひび割れと
サイディングとシーリングとが剥がれています。
この様に剥がれてしまうと
この写真の場合のサイディング工法は
外壁通気工法ではなく釘打ち工法なので
雨水が壁内に浸入してしまう可能性が大きいですね。
下記写真は
目地のシーリング打ちの厚さが
少し薄かった事が主な原因で
シーリングが経年劣化する以前に
切断事象が現れています。
追加として
下記写真は
目地のシーリングのひび割れではなくて
プレハブメーカー(軽量鉄骨)の
「住宅診断」を実施した時に
案外よく見る事ができる不具合事象の一つ
形成目地の外れです。
原因として考えられるのは
やはり
地震による横揺れで
この形成目地が外れるのではないかと
考えています。
今日の纏めとして
「外壁のひび割れ②」としての
サイディング壁の場合は
外壁のひび割れというよりも
目地シーリングのひび割れと不具合が
中心になりました。
実際に
サイディング壁自体に
最初の写真の様に
ひび割れが確認された場合は
不同沈下の可能性が考えられますので
必ず
契約前に「住宅診断」を依頼して
不同沈下の傾斜傾向及び原因を
追求しませんか?
シーリング目地の不具合は
定期的な外壁塗替えメンテナンスを
必ず実施して下さい!
今日のお話は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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