2021/10/30
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<床の傾斜と既存住宅瑕疵保険として>についてお話をします。
中古住宅の購入を考えている方は
床の傾斜で
泣き寝入り又は後悔しない為に
「住宅診断」を契約前に実施して
特に
床の傾斜計測だけでも
6帖の部屋の場合は
計測箇所数は9か所を基本に計測して
建物全体の傾斜傾向を確認して下さいね!
と言うお話をします。
下記図面①は
築浅の3階建て住宅の3階部分の床傾斜を
実際に実施した傾斜チェック図面です。
上記図面①の様に
計測箇所を測定すれば傾斜傾向が分かって来ます。
ここ迄を計測するインスペクターを探して下さいね!
多分居ないと思いますけど・・・・。(笑)
何故
Y&Y住宅検査は
床の傾斜をしつこくお話するのか?
それは
中古住宅を購入する時には
案外気が付かない事象が
床の傾斜です。
シロアリ被害とか等は
宅建業者が必ず重要事項説明の所で説明するはずですが
床の傾斜傾向に関しては
100%と言っていい程
説明は有りません。
部分的に
何処そこに
6/1000が有りましたとかの説明は有るでしょうが
それだけでは
中古住宅を購入しようかどうかの判断にはならないですね!
床の傾斜傾向が分かれば
不同沈下かどうかも分かりますし
原因もほぼ特定できます。
で
ここから本題に入ります
お題目は
<床の傾斜と既存住宅瑕疵保険として>です。
つまり
中古住宅の既存住宅売買瑕疵保険の
保険の対象部分は
下記資料①に記載している通りです。
床の傾斜に関しては
①不同沈下に対しては保険対象外になります。
②2階の床の沈下に対しては
条件付きなどで保険が降りる場合も有ります。
ここで問題にするのは①の不同沈下です。
不同沈下の事象は
上記で説明した床の測定箇所の計測を実施すれば
建物全体の傾斜傾向が分かりますので
不同沈下の有無が判別し易いのです。
築浅の場合は
傾斜傾向が分からない場合も有りますが
2階床の沈下傾向は案外分かります。
つまり
不同沈下の傾向が有れば
その原因を追究する事が出来るのです。
この床の計測を実施しないで
ただ単に
既存住宅瑕疵保険に加入出来る中古住宅だから
安心だ!と安易に考えない様に!
不同沈下に関しては
既存住宅瑕疵保険は「免責事項」ですよ!
つまり
床の傾斜を直すのは実費という事です。
この様な事態になった場合
泣き寝入りと後悔しか有りませんね!
ゆえに
中古住宅の場合は
Y&Y住宅検査が考える床の計測箇所が必要なのです。
何回も言いますが
既存住宅瑕疵保険では
不同沈下した場合は保険が降りませんよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊