2021/11/01
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<部屋内のカビ発生原因と対策として>についてお話をします。
先日
住宅の部屋内の床などに
カビが発生するという相談が有りました。
で
床下の現状はどうなっているかを聞いたところ
家を建てた工務店が
床下に換気扇を設置してくれたとの事。
しかし
換気扇設置業者が言うには
床下に湿気が有る様な状況ではないとの事でした。
床下を撮っている写真を見せて頂いたところ
鋼製束の止めビスと鋼製束に
サビが浮いている写真が有りました。
写真内の
大引き等にはカビが発生しておらず
床下の基礎土間コンにも
湿気ている様には見えませんでした。
ただ一つ問題と考えられる事は
1階の部屋内の湿度が70%以上有るとの事。
2階の部屋には
まだカビが発生していないという事なので
今度
2階の部屋内の湿度を測って頂く様にしました。
で
1階にカビが発生する原因は
お話を聞く範囲では
床下などに湿気を発生する様な要因が見当たりません。
しかし
湿度が常時70%以上有るという事は
何か他に原因が有るはずです。
この原因探しは近い内に
現地へ調査に行ってから
また報告する事にします。
今日のお話の本題に入ります。
部屋内にカビが発生する原因の4要素として
①湿度が70%以上
カビは、60%以上から徐々に活発化して
80%以上で一気に繁殖するとの事。
②気温が20~30度
25~28度が最もカビの生育には最適との事。
③カビの栄養分としては
食べカス、ホコリ、汚れ、ダニなどとの事。
④空気(酸素)
以上の4つの条件が揃えば
カビの大天国状態になります!
※時期的には
やはり梅雨時期の湿度と考えられます。
※部屋内でカビが生えやすい場所は
風通しが悪く湿度が高くなりやすい場所
といっても具体的には
LDKで有れば
食器棚や冷蔵庫などの裏側床面や敷マットの下。
では
カビの再発防止策として考えられる事は
と簡単に説明は難しいですが
上記のカビ発生の4要素の内
一つでも揃わない様にすれば
ある程度は抑えられると考えられます。
可能な方法としては
①の湿度を下げる為の方法として
適時に窓を開けて換気をするか
エアコンの除湿機能を利用する事で
湿度を60%以下に落とすように心がける。
カビは
湿度60%以下になると
活動が出来なくなるとの事。
③のカビの栄養分を無くす為に
小まめに掃除をする事ですかね!
何処を掃除するかは
人が汚いと思う汚れを掃除すれば良い様です。
後は
クローゼット内とかタンスの引き出しなどは
小まめに
扉・引き出しを開けて空気を入れ替えるなど。
家の間取りや
敷地の環境などが一件一件違いますので
上記内容が当てはまらない事が有るかも知れませんが
住宅自体が
瑕疵・欠陥などが無ければ
敷地の環境(地域の風土)が原因と考えられますので
諦めずに
コツコツとカビを退治して行きましょう!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊