2021/11/04
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外壁面に発生するのは「カビ」?「藻類」?として>についてお話をします。
前回のブログ☟
軒先側外壁面にカビが発生する原因は? (yandykensa.com)
に関して
外壁面の「カビ」と書いていましたが
今後は
正確性を期す為に
「藻類またはカビ」とする事に致しました。
前日のブログを
フェースブックにアップした時に
読者の方から
「カビ」ではなく「藻」と指摘が有ったのです。
最初は
苔・藻・カビの違いは何で見分けていますか?
私の場合は
日光があまり当たらない北面の外壁のお話をしています。
苔と藻は植物なので光合成をする事が必要ですが
カビは菌なので光合成を必要としません。
なので「藻」ではなく「カビ」と判断しています。
と言ってから更に
色に関しては
コケ類とか藻類の場合は緑系で
カビ類は緑以外の赤色とか茶や黒色と区分けしています。
と今度は違う方へ返事をしていました。 ☜ なかなか間違いを認めないね!(笑)
で
それから色々と調べていたら
藻類は25°以上になると死滅すると ☜ これ間違い!
書いている資料を見つけた時に
走馬灯のように頭の中がグルグルと廻って
今迄の話した内容が一つに繋がったのです。
つまり
11月1日のブログ☟から
部屋内のカビ発生原因と対策として (yandykensa.com)
カビの発生の4要素を思い出したのです。
①湿度70%以上
②気温20~30度
③カビの栄養分
④空気(酸素)
の事を思い出したのです。
で
最初に北面外壁に発生するのは「藻類」と結論を出したのです。
何故ならば
カビが発生する4要素の内2要素も足らないので
カビがいきなり発生する事が出来ないと考えたからです。
冬の時期に
外壁通気内に結露が発生し
それと同時に
外壁面にも結露をしたとしても
カビが発生する要素の20~30度の「温度」が足らない事と
湿気が有っても「栄養分」が無い可能性が大きい事から
冷静に考えたら
カビが発生出来ない事が分かったのです。
では
それが何故「藻類」になるのか?
更に調べたら下記☟の資料を見つけたのです。
因みにその資料は
「建物外壁における藻類の生育状況に関する研究」 ☞ _pdf (jst.go.jp)
「藻類」が増殖する最適温度は18~25°で
外壁面が40°以上の高温を15分以上暴露した場合は
死滅して温度を戻しても再活性化はしないと有ります。
以上の事から
最初に
北側外壁に増殖するのは「藻類」と考えたとして
夏期に
外壁面が32°以上になって「藻類」が死滅した後に
カビが発生する気温20~30°になった時点で
「藻類」の死骸がカビの栄養分?となって
「カビ」が増殖したと考えられないだろうか?
それとも
「藻類」が生息している間は緑色系の色と考えた場合
緑色系統でなくなった時点で「藻類」が死滅したから
黒色系統の色に変色したと考えた方が正解なのか?
また
死滅したからと言っても
「カビ」の栄養分になるとは分かっていないので
外壁面の色が濃くなっていくのは
「藻類」の増殖と死滅を繰り返す事が原因なのか?
もし
「カビ」と考えた場合は
時期として最適なのは
湿度と温度を考えれば梅雨の季節になります。
という事で
北面外壁に「カビ」が発生していると言っても
あながち間違いでもないのかな?って
往生際悪く思っていますが・・・・。(笑)
どちらにしても
これからは「藻類またはカビ」で統一します。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
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