2021/11/10
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外壁面の「藻類又はカビ」の調査として>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えている方で
地域区分5とか ☜ 東広島市などです。広島市内は地域区分6です。
平地よりも高い場所で
気温が明らかに違う団地などの新築分譲住宅を
購入される方は
外壁通気構法を完結しているかどうか?とか
断熱材の厚さ及び性能と防湿フィルムの施工に
注意する事が必要ですので
出来る事であれば
売主側に写真などの見せて頂いたら良いと思います。
外壁面の断熱材の施工の良し悪しは
残念ながら
完成後であれば確認する事が出来ません。
契約前には
必ず
建物が完成していれば
外壁の断熱材は検査できませんが
それ以外を
床下・小屋裏に入っての検査が有る「住宅診断」を
依頼して確認して下さいね!
では今日の本題に入ります。
先日
外壁面に「藻類又はカビ」の調査の為に
6年前に
新築分譲住宅の住宅診断を実施した
家にお伺いして
外壁面の状況を調査をさせて頂きました。
この建物は
軒ゼロの建物で
妻側外壁部分とバルコニー笠木部分の
外壁通気構法の未完結と
小屋裏換気にも不適合事象が有った建物です。
住宅診断後に手直したと聞いていますが・・・・。
北側道路が全面道路で
南側及び東西側の境界線までは
1m弱の敷地いっぱいに建てた建物です。
且つ
南側境界面には5m位の高い法面が有り
ほぼ南側から外壁に日が当たりそうに無い建物です。
結論から言いますと
外壁北面の場合は
2階バルコニー部分までの外壁で
ホワイト系統のサイディングには
少し見にくかったのですが
薄っすらと緑色をした「藻類又はカビ」が確認出来ました。
外壁東面は全部がホワイト系のサイディングで
外壁一階部分は
薄っすらと緑色をした「藻類又はカビ」が確認したのですが
北面と一緒ですが
2階の壁面は日影だったせいか良く確認出来ませんでした。
残りの南面と西面の外壁には
1階部分に薄っすらとした
緑色をした「藻類又はカビ」が確認でき
エアコンなどのヒートポンプ廻りには
ほんの少し濃いめの緑色をした「藻類又はカビ」を確認。
6年経過しても
地域区分6の平地部分だったから
全然問題にならない程度だったのか?・・・・
日時を変えて
以前のブログでお話した場所とは少し違う
東広島市八本松のミニ造成地に建っている
10棟ほどの分譲住宅を見に行って来ました。
2棟くらいは既に塗替えメンテナンス工事済みなので
15年近く前の建物ではないかと思います。
であれば
まだ「品確法」以前の建物で有れば
サイディングの「直張り工法」で施工の
可能性も有るかも知れません。
「直張り工法」とは
通気構法の様な外壁通気が無い工法です。
それが原因なのかどうかは分かりませんが
軒が出ている建物は
軒裏面全て有孔ボードを使用していたにも拘らず
北面・東西面の外壁は「藻類又はカビ」が発生していて
特に酷かったのは
軒ゼロで換気棟が確認出来なかったので
小屋裏換気の施工が非常に怪しい建物は
四方前面の壁に「藻類又はカビ」が発生していました。
原因は
サイディング直張り工法だったからなのか?
または
地域区分が5と言う
少し寒い地域だったからなのかが
ハッキリ分かりません。
結局
最初の建物の様に
工法などが全て分かっている建物の
経過状況を調査する以外は
全て想像でしか判断できないので
今後は
わざわざ時間を作ってまでの
この種の様な調査は中止します。
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊