2021/11/11
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<「住宅診断」の心得①として>についてお話をします。
前回のブログで
外壁面に「藻類又はカビ」が発生するお話は
一段落したので
今日は
11月19日に広島市内で
ホームインスペクションの実地研修に来られる
新しくホームインスペクターの資格を取得した方の為に
「住宅診断」を実施する上での心得を
心得と言ってもY&Y住宅検査が考えている考え方ですが
お話をしてみます。
また
新築分譲住宅とか中古住宅を購入しようと考えている方も
「住宅診断」を依頼するインスペクター探しに
お役に立つと思いますので参考にしてみて下さいね!
では本題に入ります。
最初にお話をするのは
Y&Y住宅検査の「考え方その一」として
国土交通省が考えている「建物状況調査」とは
中古(既存)住宅のインスペクションです。
簡単に説明しますと
中古(既存)住宅の現況を調査する考え方で
例えば
基礎にひび割れが入っていたとします。
「建物状況調査」では
どこそこの面に0.5㎜以上のひび割れが何箇所入っていました。
で終わりです。
基礎のひび割れの判定基準は0.5㎜以上有れば
報告書に報告しますが
0.5㎜未満の場合は報告する必要が有りません。
ここで一つ問題が出て来ます。
国土交通省が考えている「建物状況調査」は
どちらかと言うと売主側が実施するインスペクションです。
売主が個人だった場合は
仲介業者が代わりに「建物状況調査」を依頼したとします。
普通に考えて
仲介業者側が自分の考えを反映してくれる
インスペクターに依頼します。 ☜ 欧米で問題になった癒着問題の可能性大!
この事を頭の片隅に置いて下さい。
基礎のひび割れが0.5㎜未満であれば
報告書に記載する必要は有りません。
いいですか
この0.5㎜前後のひび割れが有った場合
売主側(仲介業者)から依頼を受けたインスペクターが
売主側(仲介業者)が不利になる様な報告書を作成していたら
次から
仕事の依頼が来なくなると言う事が有るかも知れませんね。
それを恐れて報告書を作成した場合はどうなりますか? ☜ 偽装ですよ!
皆迄お話はしません。
この様な
目に見えない仲介業者からのプレッシャーが
インスペクターに
理不尽の様ですが圧し掛かるかも知れません。
という事で
「考え方その一」として
インスペクションの依頼は買主から受注して下さい。
もし
仲介業者からの依頼で有ったとしても
インスペクションの契約は買主として下さい。
住宅診断報告書も
買主様に直接お渡しして報告書の内容を説明して下さいね!
ただし
だからと言って
ここで勘違いして欲しくないのが
買主側の立ち位置でインスペクションを実施して
売主に対して
重箱の隅をつつく様な内容の報告書はダメですよ!
あくまでも
第三者性を堅持してインスペクションを実施して
ありのままの報告書を作成して下さいね!
この考え方は
少数派かな?
今日の纏めとして
インスペクターの立ち位置を間違わない様に!
それと
住宅診断のホームページを作成する時には
間違っても
買主様の立場に立って住宅診断を実施します!
ってな事は絶対に書かない様に!
自分で自分の首を絞めている事と同じだからね。
第三者性を堅持して下さいね!
それと
新築分譲住宅または中古住宅を契約する前に
住宅診断を依頼される方は
上記内容を良く読んでから
仲介業者が斡旋するインスペクターではなく
自分でSNSなどで探して
直接メールなどで
インスペクションに対する考え方などを聞いてから
インスペクターを決めて下さいね!
費用が安いからだけで決めない様に!
でなければ
住宅診断の費用対効果が無い事になりますので
よく注意して下さい!
この続きは「考え方その二」を
次回のブログにアップします。
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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