Y&Y設計事務所
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自宅を建てる為の注意点①として

「住宅診断」を数多く実施して

不適合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない様に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<自宅を建てる為の注意点①として>についてお話をします。

今まで

「住宅診断」を実施して

住宅の不具合事象を多く目の当たりにした経験を基に

インスペクター目線からの

住宅プラン作成の為の基本的なお話をします。

今日のお話は

まだ住んでいない新築住宅でも

既に2階の床に傾斜が付いている事が有りますので

要注意ですよ!と言うお話をします。

何?

まだ住んでもいない新築住宅の2階の床に傾斜が?

そんな事は有る訳が無いと思いたいでしょうね。

しかし

実際に何件も

傾斜が付いる新築分譲住宅を

「住宅診断」で確認しています。

ただし

判定基準6/1000以上の傾斜では有りませんので

誤解の無いように!

では

何が下がる原因なのか?

の話になりますよね!

ズバリ言います。

2階の柱の下に1階の柱が無いという事と

2階床梁の両端を受ける1階の柱が設置されていない事が原因です。

この事は大変重要ですから覚えておいて下さいね!

分かり易く書いているブログとして

8月5日のブログで☟下記の『柱の直下率と構造区画の重要性』

https://www.yandykensa.com/blog/8692

が有りますので読んでみて下さい!

上記ブログは

3階建て新築分譲住宅で

構造計算を実施しているにも関わらず

床の傾斜が確認された事を書いています。

柱の直下率と構造区画の重要性が

良く分かるのではないでしょうか?

柱の直下率を良くする為には

プランを考える時点で構造区画を考えて

つまり

構造区画を考えると言う事は

梁の両端には

梁の荷重を受ける為の柱を設置すると言う事です。

何か言葉遊び的になりましたが

実際に

『柱の直下率』『梁の両端には柱』

は大変重要な事なので

プランを作成する時の基本にして下さい!

これを疎かにする様な工務店

または

設計事務所の建築士は大変多いですので要注意です!

住む前から2階の床に傾斜が付いているのは嫌ですよね!

ただし

『柱の直下率』『梁の両端には柱』を考えるプランでは

何でも同じですが

どうしても

「メリット」「デメリット」が出て来ます。

「メリット」としては

構造的に安定した建物になり

構造的な原因で

2階の床の傾斜は無くなります。

「デメリット」としては

1階には

大きなスパンで広い空間などの

自由奔放的なプランが出来ません。

このお話の先には

許容応力度の耐震等級3は必須で

尚且つ

『柱の直下率』『梁の両端には柱』

も必須の展開になります。

今日は

この耐震等級3のお話はしませんが

基本的なお話をしますと

耐震等級を疎かにして

高気密高断熱の住宅を考える事は

昔の諺に有ります「愚の骨頂」のお話です。

つまり

耐震性が無い住宅に

高気密高断熱の住宅を施工したとしても

地震に揺られたら

高気密性がパーになりますからです。

高気密高断熱の住宅を考えるのであれば

先ずは

許容応力度の耐震等級3の構造計算が必須です。

と言う様なお話は

また近い内にお話をします。

 

お話が少しそれましたが

今日の纏めとして

2階の床の傾斜を無くす為には

『柱の直下率』『梁の両端には柱』

を考えてプランを作成しましょう!

 

今日のお話は、お役に立ったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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