2021/11/24
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<赤外線(サーモ)カメラの必要性として>についてお話をします。
自宅の雨漏りとか
新築分譲住宅では
断熱材欠損の不具合事象が心配な場合は
是非
赤外線(サーモ)カメラでの調査依頼をして下さいね!
今日のお話は
11月19日に実施した
NPO日本ホームインスペクターズ協会
中国・四国エリア部会の「住宅診断」の実地研修で
赤外線(サーモ)カメラの
機器の紹介や説明・実演が出来なかったので
実際に実施した「住宅診断」での実例をあげて
お話をしてみます。
下記の物件は
マンションの勝手口部分の結露が酷く
この原因を追究する為に赤外線カメラで撮影した写真です。
この写真では見にくいのですが
勝手口サッシ枠廻りの外側にも温度が低い部分が有った事から
サッシ廻りに断熱材の入れ忘れ(施工不良)が発覚。
依頼者から
全額費用を出して貰って直したと連絡を頂きました。
下記の物件は
2階建て鉄骨造の2階倉庫?部分の写真です。
雨漏りの原因は
屋上は陸屋根で
ドレンがほぼ詰まっていて
雨水がすんなりと流れない状況でした。
屋上の仕上げが
防水モルタル塗り仕上げだったので
経年劣化も重なり
屋上に溜まった雨水が雨漏りとなったと考えられます。
今回の纏めとして
赤外線(サーモ)カメラは
雨漏りが継続中で
まだ完全に乾いていない場合などには
ハッキリと画像で判断できます。
水シミ跡が
現在進行形の雨漏れなのか?
過去に台風などでの一時的な雨漏れなのかの
判断基準にも使用できる場合も有ります。
なので
「住宅診断」を実施しているインスペクターには
必需品と考えますが
一般的な「住宅診断」では使用する事は
余り有りません。
しかし
撮影①の様な欠陥検査では
必須アイテムになります。
また
撮影②の様に雨漏りが分かる場合が有りますので
予め現地に持参して行った方が良いと考えます。
上記以外に
使用する場面として考えられるのは
①断熱材の欠損を調査する場合
②給排水配管の漏水部分を調査する場合
が主な使用場面です。
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今日は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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