2021/11/28
「住宅診断」を数多く実施して
不適合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない様に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<断熱材のすき間に要注意です!>についてお話をします。
今まで
「住宅診断」を実施して
住宅の不具合事象を多く目の当たりにした経験を基に
インスペクター目線からの
住宅プラン作成の為の基本的なお話をします。
前回のお話は
2階の床が下がらない様にする為の考え方として
『構造区画割』の重要性についてお話をしました。
で
今日は
新築分譲住宅の「住宅診断」でも
「断熱材のすき間」として
細かい事ですが指摘事項にあげていますが
今の住宅にとって
大切で重要な位置を占めている
『断熱材』についてのお話をします。
本題に入ります。
今から住宅を計画する上で
Y&Y住宅検査が大切な事と考えているのは
地震に強い耐震構造(許容応力度の耐震等級3)にする事は
費用的な事(1万円/坪程度)を考えても
必須事項と考えています。
問題なのは
住宅の断熱性能をどうするか?
この事を
住宅プラン作成する時に考えた場合は
出来るだけ
断熱欠損が出来ない形状を考えたいですね!
つまり
凹凸が少ない総2階に近い形状になるのかな?
その上で
よく高気密・高断熱住宅の話題が出ますが
では
どのレベルにするのか? です。
現行は
平成28年省エネルギー基準で
例えば6地域においては
熱貫流率UA値で言えば0.87です。
これを
ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準の0.60にするのか?
将来的な事を考えて
HEAT20 G2基準の0.46以下にするのか?
熱貫流率が低い程 断熱性能が良いのですが・・・・。
ただ単に
断熱性能の数値を追うだけではなく
住宅を建てる予算的な事を考えて
それぞれの予算内で納まるレベル
または
住まい手の住まいに対する考え方や
その地域性を考慮すれば良いと考えます。
ただし
このブログの趣旨(インスペクター目線)から言うと
その断熱材の施工を
設計・施工要領に沿って施工をして欲しいと考えます。
例え設計段階(机上の計算)で
HEAT20 G2基準の0.46以下にしたとしても
断熱材の施工不良であれば
その性能を発揮する事が出来ません。
性能を発揮しないだけではなく
壁体内結露を誘発して
カビの発生から
健康被害におよぶ事も考えられます。
下記写真は
床下断熱材の施工不良(不適合事象)として
以外に多い事例写真です。
如何でしたか?
建築士の目線と
インスペクターからの目線を合わせた
住宅プラン作成をして行けば
理想的な住宅が出来ると思いませんか?
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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