2021/12/01
「住宅診断」を数多く実施して
不適合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない様に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<基礎断熱と床下断熱のメリット・デメリット他>についてお話をします。
今まで
「住宅診断」を実施して
住宅の不具合事象を多く目の当たりにした経験を基に
インスペクター目線からの
住宅プラン作成の為の基本的なお話をします。
前回のお話は
グラスウール断熱材を
壁・天井に採用する時の施工要注意点として
不具合事例をあげてお話をしました。
今日のお話は
床下の断熱材として
基礎断熱工法と床下断熱工法の違いなどのお話をします。
大変分かり易い資料が有りますので
下記に☟アップしますので参考にしてみて下さい!
株式会社オンレイのホームページより
『基礎断熱』とは?『床断熱』との違いなど
https://ecoyukadan.jp/column/kisodannetsu/
この資料の中の
最後に記載されている
『床下からの冷暖房を行う「床下冷暖房」がおすすめ』
と書いていますが
床下には暖房だけと考えて下さい!
床下に冷房は
結露を誘発しかねないと考えますので。
という事で
『基礎断熱』のメリット・デメリットが
お分かりになったと思いますので
次は
『基礎断熱』の施工を
インスペクター目線から見て
注意する点をお話をします。
下記写真①は
『基礎断熱』の不具合事例の写真です。
見てお分かりと思いますが
基礎内断熱立ち上がり天端部分に
基礎天端を覆う断熱材が未施工です。
未施工の場合は
基礎天端に結露が発生し
ひどい時には結露が溜まってしまいます。
上記の基礎内断熱は
一般的な床下断熱工法の時にも
ユニットバスを囲う四方の基礎立上り部分に
『基礎断熱』を採用しますので
同じ不具合事象が有りますので
注意する事が必要です!
下記資料①は
『基礎断熱』のデメリットである
シロアリ対策として
「シロアリ返し付き断熱気密パッキン」が
Jotoメーカーより発売されています。
この部材が有れば
少しは安心かな?
最後に
今日の纏めとして
『基礎断熱』は
高気密・高断熱の住宅を考える時に
採用する必須工法になると思います。
最近
SNSにもよくアップされている
床下エアコンとか小屋裏エアコン
と言う文字が目に留まると思いますが
それぞれ各一台で
高気密・高断熱住宅の
建物全体の冷暖房を賄うと言うコンセプトです。
今日のお話は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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